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(「僕も抱っこするとあったかいんだから」とビーグル犬まろさんオス8歳)

 

 この頃は朝が結構冷えるなと思う日が増えました。

 

 先日、いつものように「それって!?実際どうなの課」というテレビ番組を録画して見ていたら、「湯たんぽで体を温めるだけで痩せる」という説の検証をしていました。結局、その説は本当で痩せた(むくみが取れて余分な水分が出たから?)という結論だったのですが、常々、ダイエットに関心を持つ妻が反応して、やってみることになりました。これまでショウガを乾燥させて細かく切ってご飯にふりかけて食べると体温が上がって代謝が良くなって痩せるとか、「○○を食べる」みたいなものを試してきて結局は三日坊主になってしまってきたのだけれど、今度は「湯たんぽで体を温める」、に挑戦なのです。

 番組を見て早速、妻は通信販売で湯たんぽを購入しました。

これです⇒(クロッツ やわらか湯たんぽ たまご型タイプ 1.2L クロッツオンラインショップ CLO'Z ONLINE SHOP (cloz.biz))CLO'Z社の「やわらか湯たんぽ」、柔らかいのはウエットスーツの素材を使っているからのようです。

 

 やかんでお湯を温め、80度程度になったら湯たんぽの中に入れるのですが、柔らかくてふにゃふにゃしてるのがなかなかに体になじみそうで良いのです。そういえば、「80度程度」というのが、やかんでお湯を沸かすときに「そろそろ気泡の音がチン...とでてくるかな」程度の温度なのでした。私はそれを今回初めて知りました。気泡ができそうな、チン...と水の音がしてくるときというのは、私はずっと「そろそろ沸騰の温度(1気圧なら100℃)だな、と思い続けてきたのでした。気泡だってできてくるとしたら、それが自然なような気がして。でも、温度計で測ってみたらまさにその温度が80℃程度。私は理科好きの人間としては随分と恥ずかしい思い込みをしていたものです。

 で、兎に角(とにかく...小学生の頃、翻訳物の小説にあったこの字を「うさぎにつの」と読んで「うさぎ」に「つの」って何だろう?ウサギに角なんてないのに...としばらく不思議に思っていました)として、私もついでに買ってもらったので湯たんぽに手を出しておそるおそるお腹にのせたりしてみました。

 

 「あったかいんだからぁ」(by クマムシ 2015年)

 

 って数年前に流行った歌が心に蘇りました。この湯たんぽ、柔らかいのがとてもいいのです。心までほっこりしてくるような気になります。

 妻は、最初はダイエットとか言って買った筈なのですが、ちっとも体重計は引っ張り出さずに、本来の「体を、手足を温める」という使い方に心がシフトしてもっぱら足を温めているのでした。

 私の場合は、ビーグル犬まろさんを抱っこすると確かにあたたかいけど暴れるしまろさんの体毛がこちらに結構つくしそもそも12㎏以上あるので抱き石の拷問みたいに重いし、ということでやはり湯たんぽは湯たんぽで活躍してもらいましょう。

 うちにあるやかんでお湯を温めるとちょうど二つ分の湯たんぽのお湯になるみたいで、その点も良かったです。

 

 そう言えば、湯たんぽを使うのは子供の頃以来だったと気が付きました。子供の頃の湯たんぽの使い方と言ったら、ブリキでできたような金属の固い湯たんぽに熱いお湯を入れて、それにタオルを厚めに巻いて布団で寝ている足の方に置いておいて、足をくっつけて暖を取る、みたいな使い方でした。子供の頃の家って、ガラスが張られていた引き戸をレールの上で動かすと「ガラガラ」って音がして、(アルミサッシみたいに密封性が良くないので)その引き戸の隙間から隙間風がヒューっと入ってきて、だからなのか知りませんが雨戸を閉めてすらも結構冷えていたものでした。昭和の寒さ不便さは今では思い出の中にしかないですが、谷内六郎さんの絵の中には昭和が残っていて面白いです。

 

 ビーグル犬まろさんは、どういう訳か妻がその赤い湯たんぽを抱えて部屋に入ると大興奮。「なんでそいつだけ抱っこされているんだ、ずるいぞ」なのか「面白そうだ。そいつは噛み応えが良さそうだから噛ませてほしい」なのか分からないけど兎に角、大興奮してサークル(犬の陣地)の中でぴょんぴょんと飛び上がってよこせよこせ、立ち上がって手を伸ばして「湯たんぽよ、近う寄るのじゃ」とちょっかい出します。

 

 そんな様子を見るだけでも心が温まります。湯たんぽで色々あたたかくなるものですね。