(「僕は知らない人から見られると直ぐに『あらー』と言われて可愛がられます。僕は見られるために存在するとも言えます」と語るビーグル犬まろさんオス11歳)
東京農業大学が「大根踊り」のSNS投稿を削除するように要請したことがニュースになっています。箱根駅伝での応援のSNS投稿に悪質なものがあったみたいです。
そもそも東京農大と言えば大根踊り、大根踊りと言えば東京農大、それだけ世間には有名で学校の宣伝に大いになっているのではないかと思うのです。もちろん、大学ですから当たり前だけど本当はちゃんとした研究もしていて、この大学の「食と農の博物館」にうかがったときには、こんな研究もしているんだ面白い、卒業生はこんなところにも就職しているんだなどと、なかなか目を開かされる思いがしました。
とはいえ、その大根踊り...正式には「青山ほとり」という応援歌だそうですが...それのSNS投稿をするな、投稿した奴は削除しろ、というのはよっぽどのことがあったのだろうとは思います。おそらく応援団と一緒に踊っているチアガールをローアングルで撮っているとか、そんなことだろうという噂もあるようです。でも、実のところなんだか分かりません。「悪意あるものはその一部と考えておりますが、学生保護の観点からご理解いただけますよう」と大学側が言っている以上、なんらかの変質的な投稿なのか、悪意を持って誹謗中傷しているものなのか、真相は闇の中。
このSNSの時代、なかなか難しいなと思います。一部の悪質投稿で全体が規制される。昔であれば、パチリと写真に撮って個人のものにしていただけのものがいまやネットに掲載して広めようとする人もいるわけですから。45年も前の1981年には馬場憲治さんというカメラマンが「アクション・カメラ術 盗み撮りのエロチシズム」なんて本を出して、それが大層なベストセラーにもなっていたというのだから隔世の感があります。ちなみに、この馬場憲治さん、年末の紅白歌合戦にも出ていた石川さゆりさんの元夫君でした。随分昔に別れられたようですが。
今さらそんなユルユルの時代に戻せなんてことは全く思わないのですが、でも大学の広報活動として凄く効果があるものを禁止せざるを得ないというのは、これはこれで本当はつまらない。
で、「個人のプライバシー」とかって問題もこの種の問題には含まれてくると思いますが、沿道で応援している人達にモザイクがかけられているわけでもなし、実際のところ「観たいけど映るのはイヤ。その時間にその場所にいたことがバレるとまずい」という人もひょっとしているかもしれない。昔見たミステリーで偶然テレビに映ったのでアリバイが嘘だとバレたみたいなのもあった記憶です。でもそんなことは一般的には考慮の外、テレビなんかだとOK、なんだか妙に中途半端だなあと思うのです。観客に肖像権とかはないのか、プライバシーはないのか。じゃ、変な加工をすればいいのかと言うと選手以外、モザイクやらぼかしやらが入ったどこ走ってるんだかっておかしな画像になるだろうし、それもなんだか変だなあと思えるのです。リアルタイムでそんなこともできないだろうし。
「胃の粘膜にステージ1の癌が発見されました」ということに対して「それはいけない。胃を全摘出しましょう」みたいな感じ。本当は内視鏡で癌だけこそげとるだけでOKなのに。東農大の「(無断での)SNS全面禁止」って、そんな感じがするのです。問題となる投稿を除去したいなら、問題となる投稿だけ禁止にしておけば良いのになあと。法的処置をとるぞと。投稿の是非ををいちいち判断するのも大変だということなのでしょうが、今回のことってまるでSNSにあげる人達全体が悪みたいな印象にもなるし、もう少しどうにかならなかったのかなあと思います。難しい時代です。
