(「僕のバディの一人であるママさんが怪我をして、とても心配です」と語るビーグル犬まろさんオス11歳)

 

 妻がこれまで入っていた民間の健康保険組合を脱退して、いよいよ国民健康保険に加入しなければいけなくなりました。新年のなるべく早い時期にと言うことで昨日の夕方に市の行政デンターで手続きをしてきました。ビーグル犬まろさんはその動きを察知し、「自分も行きたい」と急遽言い出したので、ついでに私とまろさんもお散歩がてら行政センターに歩いていくことにしました。

 手続きは結構長くかかって、私とまろさんは外で長い時間待つ羽目になりました。もしもまろさんが待つのが嫌ならばさっさとお散歩で別の行き先に行くつもりだったのですが、まろさんはあくまでも「待つ」という態度を崩しません。犬は「待つ」ことのプロだなあと思います。

 外で待っているまろさんを見て、役所の人も「可愛い」と思ってくれたようで、手続きが済んだら、まろさんと妻と私と意気揚々と役所を後に...するつもりが、思わぬところに落とし穴が。

 

 行政センターの敷地から出る時に、私とまろさんはすんなりと段差を下りたのですが、妻だけは夕方で暗くなっていたせいもあってその20㎝くらいの段差に気が付かずに、本人の言を借りれば「蓋のないマンホールに落ち込むように」、足を踏み外してそのまま派手に道路上に勢いよく倒れてしまったのでした。

 当初、私は何が起きたのか分からず、何やら後ろの方から人がドタドタッと倒れてきたな、と思ったのですがよく見るとなんとそれは妻。せめてもの幸いが、まろさんの上にのしかからなかったことだ、と後で本人は言っていましたがそれほど気が付かないで踏み外した激しい倒れ方をしたのでした。不思議なことに前に倒れる形で両膝をしこたま地面に打ち付けて、手もすりむいていました。しかも片方の靴は脱げてしまっていました。

 20mくらいの距離に自動車のヘッドライトの灯りが見えたので、とっさに本人は「自動車がくる。轢かれる」と言いましたが、自動車がこちらにくることもなく助かりました。

 私は直ぐに病院にいったらどうかと言ったのですが、とりあえず家に帰りたいというので、その日は青息吐息でなんとか2人と1匹で家にたどり着きました。

 しかしもともと変形性膝関節症の持病があるものをなんとか騙し騙し歩いたりしてきたものを一挙にこっぴどく打ち付けたので、妻本人としては状態がもっと悪くなったのではないか、じん帯がおかしくなったのではないか、骨が折れているのではないかと心配で寝る時間になってもなかなか寝付けないようでした。もともとの変形性膝関節症のある左膝は腫れて熱を持っていました。痛みもあると。痛いのは折れた骨が膝の中で暴れていて軟骨を破壊しているのではないか?左脚も自力で持ち上げられない。神経がおかしいのか?不安...

 そんな状態でも、「明日は(リモート勤務の)会社の会議の合間に医者に行く。」みたいなことを言うので、私としては心配になりました。私だったら、その状態なら直ぐに何を置いても医者に直行なんですが。妻はなんつう真面目な...

 

 結局、妻は翌日に起きたら会社に連絡して、まず医者に行ってから午後に仕事に戻るということにしたので、その点はまずは一安心。昨日に入手した国民健康保険証が早速使われることになったのでした。

 徒歩3分の医者にも、痛くて一人で歩いて行ける気がしないというので、距離的には遠回りでも自家用車に座らせて私が連れていくことにしました。玄関から自動車までは、私が昔、半月板損傷の怪我をしたときに使用した2本組の杖を使って歩きました。20数mの距離も歩くのが辛いということなので青息吐息。自家用車を使うときは夫の有難さを感じてくれたようでした。独身だったら一人で全部済まさないといけないのよねえと。昨日は徒歩8分程度の行政センターからなんとか歩いて帰ってきたのだから、怪我をした直ぐのときというのは、特別にアドレナリンが出たりして大丈夫なように錯覚させるものみたいです。

 クリニックについて初診の診断用の書類を書いたら「レントゲンを撮りましょう」と言われて早速撮影。

 レントゲンを撮って診察の結果は、骨はとりあえず折れてはいないようであると。ただ、右ひざは周囲が内出血しているだけだが、変形性膝関節症の腫れた左膝には「水が溜まる」状態になっている、と。そこで太い注射をブスッとさして「水」を抜きました。「水」とはいうものの、かなり血が混じっていて見た目は血。何十㏄か、かなりの量でした。骨が折れていればその抜いた液体に「脂」が混じるものだけれどそれはないので、骨は折れていないのであろうということでした。ただし、そうは言っても骨の内部で折れていることが後で判明する可能性は排除できないと。

 結局、1週間後と2週間後にまたいくことになりました。

 傷めた左膝に負担をかけてはいけないというので「松葉杖」を借りることにしました。そのための松葉杖練習もリハビリ施設でやりましたが、最初は見ていて危なっかしそうでした。そこで判明したのが、松葉杖って腋の下に杖を挟んで使う...そこに体重を乗せるイメージがあったのだけれど、実はそうではなくてあくまでもその下の手で体重を支えるようにするのだと。だから、結構、「運動になる」そうなのでした。終わった後で妻が言うには「トレーナーがカッコ良かった」...おい!

 

 左膝はなるべく使わないように。安静に。

 家に帰ってからは膝をなるべく安静な状態に。だから食事の支度は私が全てやることになりました。妻は座ったまま指示を出し私は調理マシーンと化す、と。しかしこれ、一人暮らしだったら本当に大変です。いや、今だったら食事はお取り寄せとかになるのかな。

 

 保険証の手続きでお散歩がてらのまろさんとのほのぼのした帰宅の途中に、思わぬ落とし穴。その一瞬前にも全くそんなことが起きるだなんて誰も想像もしていなかった災難。以前にまろさんがいきなり狂犬のピットブルに襲われたのと同じような場所でのいきなりの大きな災難。そんな災難って、何の前触れもなくいきなり遭遇してしまうものなのだな、いきなりクライマックス...とつくづく思いだす経験でした。