HotStuff。。。3
翔ちゃんを知ってる?
この子、、何者?
大胆不敵な行動をしたと思ったら、今は、目を伏せてて、なんだか可愛くみえるし。
「ちょっと、相葉さん、見過ぎ」
「ふふ、、にのちゃん、、、やきもち?」
「ちげーわ。自惚れるなや」
なんて言うけど、にのちゃん、、、耳、、赤いよ。
ほ~んと、お口は素直じゃないけど身体は素直なんだから。
、、、って、、、なんか、、、これって、、ちょっと、、。
昨夜の二人を思い出して、むずむずしちゃう。
「相葉さん、おまえこそ何考えてるんだよ」
「へ?何って、、、、、ナニ?」
「ばかか、、、。
いい加減にしろ。
こんな時くらい、しっかりしろや。
で?おまえ、翔ちゃんのこと、どうして知ってるの?」
そうだった。
この子、なんで翔ちゃんのこと知ってんの?
「それは、、オレ、、翔さんと付き合ってるもん。だから……」
「「、、、、、、、、、、。
、、、、、。
、、、はぁ~~~?」」
たっぷり確実に5秒ほど固まったオレたちは、二人して驚きの声をあげてしまった。
人の気配はないとはいえ、深夜の夜道で大声をあげるなんて。
普段なら、絶対にこんな失態はしないのに。
「待て待て待て。ちょっと待て。
翔ちゃんと?おまえが?
うそだろ?マジ?」
「オレのこと聞いてない?」
「全く聞いてない」
「そっか、、、翔さん、言ってないんだ」
「ちょっと待てって。
翔ちゃんに連絡してみる。
絶対、まだ起きてるはずだしな。
翔ちゃんに聞いて、もし、うそだったら、、おまえ、、分かってんな?」
「いいよ。聞けよ。
うそじゃねぇし」
そいつは、自信満々だ。
にのちゃんが素早くスマホをタップしてるのが見える。
オレは、その間もそいつから眼を離さず腕を持ったままだ。
「あっ、、翔さん?オレ、、、。
うん、、、そう、、仕事は終った。
で、、、あのな、、。
ちょっと聞いていい?
今、、、、翔ちゃんの、、恋人と名乗る人物と一緒なんだけど、、、」
「はぁぁぁぁあああぁ?」
にのちゃんが言い終わらないうちに、スマホの向こうから翔ちゃんの叫ぶ声が聞こえてきた。
「翔ちゃん、、声のボリューム下げて。
鼓膜破れるかと思った。
で?こいつ、、、ほんとに翔ちゃんの恋人なの?」
「ちょ、、、オレの?恋人?
、、、、、、。まさか、、。
にの、、、そいつの名前、、って?」
「あぁ、まだ聞いてなかったわ。
おい!おまえ、名前なんだ?」
にのちゃんが、顔をしかめて聞いた。
「、、、、、、潤。
松本潤、、」
「ふぅ~ん、潤くん、、ね?」
「じゅ~~~~ん!
うそ!まさか!?
えっ?マジ?
ほんとにそこにいるの?」
「いるよ。
なんなら電話代ろうか?」
にのちゃんが、スマホをスピーカーにして潤って名乗った子に渡した。
「もしもし?翔くん?」
「潤?潤なのか?
潤、なんで?どうしてそんなところにいるんだ?」
「だって、、、、いつも、、翔さんが話してる2人に会ってみたくて、、それで、、」
「だからって、なんで今夜?
だって、、2人は、、今夜、、」
「うん、、、仕事、、、だね?」
「あぁ、、、そうだよ。
元締めのオレの指示で、、、今夜は、仕事のはず。
現に、今、にのからも仕事が終ったって聞かされたばっかだしな」
翔ちゃんも徐々に冷静さを取り戻し始めて、いつもの声に戻ってきた。