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「取敢えず、お茶でもお持ちしますね。
皆さま、座っていてくださいまし」
「田中さん、オレ、手伝うよ」
「あら、ありがとうございます。よろしいのですか?」
「うん。
台所は、こっち?」
「えぇ、こちらです」
オレは、田中さんのあとを着いて部屋を出た。
「二宮さん、、。
今、いらっしゃった櫻井さんという方は?」
「オレと潤くんの先輩です」
「、、、、そうですか。
あの、、ちょっと、、雰囲気が、、」
「ふふ、、なんだかご機嫌が悪かったですね?
いつもは、人当たりがよくて、あんな態度をとる人じゃないんですけどね」
「そうなんですか。
ちょっと、心配になってしまって、、申し訳ありませんでした」
「何も謝ることないですよ。
それより、田中さん、、。
あの、、祠のことは、大野さんにも言わない方がいいんですよね?」
オレは、、さっきの大野さんのことの方が心配だった。
だって、翔ちゃんの不機嫌の元は、、多分、、、潤くんとあいばさんの関係を図りかねてのイライラだと思うから。
「智さんですか、、。
あの方にも、、一応、、まだご内密にお願いします。
どこまで、お話ししていいのか、私にも分かりかねてる状態なので、、」
「分かりました。
まだ、大野さんにも言わないようにしますね」
田中さんと話しながら淹れたお茶を二人で運んだ。
「お待たせ、、」
「かずくん、ありがと。
なんか、オレの居ない間に、田中と仲良くなってない?」
「んふふ、、いいでしょ?
ねぇ、田中さん。仲良くなったんだもんねぇ」
「ふふ、、そうですね。
二宮さんと少しお話しさせていただいて、田中は、安心いたしました。
二宮さん、、雅紀さまのこと、よろしくお願いしますね}
オレの隣でお茶を配っていた田中さんが、オレにそう言った。
「え?にの?
雅紀さまって、、相葉さんのことだよね?
どうして、にのに?」
翔ちゃん、、。
やっぱり、なんか色々と間違ってるよ。
潤くんとあいばさんの仲を勘ぐってたんだよね?
「翔ちゃん。どうしてって、、。
どうしてなんでしょうねぇ、、。
まぁ、追々、、、、ね」
「追々って、、。そんな、、」
「翔くん。
あのな、にのはあいばちゃんのことが好きなんだよ。
なぁ?にの」
「え?!」
驚く翔ちゃん、、。
ふふ、、大きな眼が零れ落ちそうだよ?
「大野さん、急に、恥ずかしいこと言い出さないでくださいよ」
仕方ないなぁ、、。
もうちょっと、翔ちゃんにヤキモチ妬かせようと思ったのになぁ。
「まぁ、、間違ってはないですけどね」
オレの答えに、翔ちゃんの眼と口が、なお一層大きく開かれた。