BL要素を含みます。ご注意くださいませ。






If。。。8








「あぁ、明日金曜日だから、本社に挨拶がてら帰っていいよ。

 こっちも一段落ついたしね。

 週末に引っ越しの手配してきてよ。

 なんなら、その時におんなとも話しておいで」


はぁ、、、。


あなたは気楽でいいよ。


そんなに簡単に自分の拠点を変えられるかよ。


「あのね、そんな2,3日で引っ越しなんて出来ませんよ。

 まず、引越社からして知らないのに、、」


「その辺は大丈夫。

 会社指定の引越社があるから、そこに言えばすぐだよ。ひとり暮らしなら、そんなに荷物もないだろ?

 問題は、おんなの方。

 真剣なら、ちゃんと話ししてこい。

 遊びなら、いい機会だと思って切れ」


「、、、、。

 オレは、、、少なくともオレの方は、真剣だった、、。

 もう、3週間くらい、、連絡取れないけど、、」


「そうか、、。

 じゃあ、ちゃんとフラレてこいよ。

 スッキリな」



スッキリって、、。


他人から見ても、

オレ、やっぱりフラレてるんだ。



そうだよなぁ。

向こうからは、なんにも連絡ないし。


オレから連絡しなきゃ、このままってことだ。



ふぅ、、。

これは、、受け止めるのは、中々キツイなぁ。



もう、原因なんて忘れられたようなことだけど、きっと、、。

それで、あいつの眼が覚めたってことだ。


男と付き合ってたなんて、血迷った。とでも思ってるのかも。



、、、、。



違う。



そんなヤツじゃない。


オレが、好きになったアイツは、そんなヤツじゃない。



アイツに何が起こったのか分からないまま、次の日、オレは、、。





元の世界に戻る電車に揺られていた。