34。。。。。パロなので、ご注意くださいませ。
マサキの無事を祈るマーメイド宮和也。
大きな木の根元で、和也を想うマサキ。
うふふふ、、どうでしょうか、、。
ちょっと、良い感じなんじゃありませんか?
とは言うものの、このままでは、埒があきませんよねぇ。
あらっ?
少しずつ、夜が明けてきましたよ。
朝の太陽は、ゆっくりゆっくり昇ります。
まだ、顔を見せてない太陽ですが、太陽のパワーはすごいですね。
遠くの山の端が明るくなってきました。
「ふぅ、少し明るくなってきた。
なんだ、、ここって、城の裏にある森じゃん。
だって、あそこ、、あの木の穴には、リスの親子が住んでるんだもん」
辺りを見回したマサキが、ホッとしています。
これなら、迷わずに帰れそうです。
少しうとうとしただけのマサキは、疲れ切っていました。
重い身体を動かして、城へ向かいます。
そんなマサキを見た城の門番が、驚いてマサキに声を掛けました。
「マサキさま、おはようございます。
どうされたのですか?
こんなに朝早くから、お出かけだったのですか?」
「え?あぁ、、おはよ。
う、、、うん。ちょっとね」
「あれ?マサキさま、、、。
もしかして、、、ぐふふふ、朝帰りですか?」
疲れて目の下に隈を作ってるマサキのことを何か誤解してますよ。
「は?何言ってるの?
って、、、まぁ、、これも一種の朝帰りになるんかな、、、」
「よろしいですよ。このことは、潤さまには黙っておきます。
えぇぇ、お任せください。
誰にも言いませんから」
「、、、、、。
多分に誤解があるようだな。
それより、もう、、疲れたよ。
部屋に戻る」
「はい、承知いたしました。
お身体をお労りください、、。ぐふふ、、」
変な含み笑いをした門番が、マサキを中に入れました。
長い廊下を自分の部屋に向かうマサキですが、もう、すでにショウと和也は、ショウの家に帰ったと思い込んでいるものですから、油断しています。
部屋に着くと、静かに扉を開けました。
扉を開けて、中に入るやいなや、、、
何か、、、柔らかい物が、、、マサキの身体にぶつかってきました。
「え?!」
驚くマサキ、、、。
よく見ると、、、それは、、一晩中、ずっとマサキが気にしていた、、和也です。
和也が泣きながらも、マサキの腕の中に飛び込んで来たのです。
「カズ、,,。
いたの?
ショウと帰らなかったの?」
マサキは優しい声で聞きました。
うんうん、、と頷くマーメイド宮和也。
「そっか、、行かなかったんだ、、。
よかった。カズ、、。いてくれてよかった」
ありがとね、、。
マサキは、腕の中の和也を抱き締めました。
どうして、、カズがいてくれたことがこんなに嬉しいのでしょう、、。
そう思いながら和也の顔を見ると、、それは、、昨夜から、何度も何度もマサキのまぶたの裏に思い浮かび上がってきた、、、。
和也の泣き顔でした、、、。