33。。。。。パロなので、ご注意くださいませ。
ニモにアースラから貰ったという剣を渡されたマーメイド宮和也は、焦りました。
”待って!待って!ニモ!”
ですが、ニモは、もう海の中へと帰って行ったあとです。
”ニモ、、、。
ニモが怖くて、痛いおもいまでして、アースラのところへ行ってくれたけど、オレは、、。
オレは、今、全然不幸じゃないんだよ。
今夜観たオペラは、オレをめちゃくちゃ落ち込ませたけど、潤がマサキと結婚しないって聞いて、オレは、、、やっぱり、嬉しかったんだ。
自分でも現金なヤツだと思うよ。
だってさ、、。
マサキは、ショウのことが好きだけど、、今、側にいるのはオレでしょ?
これからのことなんて、分かんない。
マサキとショウが、、いつか結婚するのかもしれない。
けど、、もう、それでもいいんだ。
やっぱり、オレは、マサキが好き。大好きなんだ。
マサキ、、幸せになって。
好きな人と、、誰にも負けないくらいに幸せになって。
それを、、見届けたら、、オレは、海の泡になるよ。
ごめんニモ、この剣を使うことなんて、、ないよ。
ごめん。ニモ。
オレのこと心配してくれて、嬉しい。ありがと。
でも、ごめん、、ごめん、、、ニモ"
今夜、、、絶望の淵に追い込まれて、マサキの元を去ろうとしたマーメイド宮和也でしたが、どうやら考えを変えたようですね。
自分の幸せより、好きな人の幸せを願う。
海の中で、、ワガママいっぱいに暮らしていた和也とは、別人のようです。
ん?
別マーメイドのようです。。なのかな?
ま、いいです。どっちでも。
自分が、海の泡となり、消えたとしても、その後も、、どこかでマサキの幸せを見守っていくことでしょう、、、。
ところで、、マサキは、いったいぜんたい、どこへ行ってしまったのでしょう。
マサキの方を見に行ってみましょうか、、、。
あっ!いましたよ。
森の中で、大きな木の根元に座りこんでいます。
これは、完璧に迷ってますね。迷王子ですね、、。
こんな暗い中を、闇雲に走るからですよ。
「もう、、ここどこなの?
どうしよう、、。
今夜は、ここで寝るしかないな。
まぁ、、いいか、、。ここにいれば。
明るくなってから、城にもどろう、、。
はぁ、、、それにしても、、。
オレってなんで、あんなにショックを受けてたんだろう、、、」
カズは、、どうして、あのオペラを観て、あんなに泣いたんだろう。
泣いて泣いて、、、ショウの胸で泣いて、、。
オレは、、そんな2人を見て、なんで、こんなに胸が痛いんだろう。
ショウに助けてもらった時、初めてショウの顔を見た時、、、。
オレは、ショウのことが好きになった。
と、、、思った。
思ってた、、。
のに、、、、、。
どうして、、、カズの泣き顔しか、、、今は、思い出せないんだろう、、、。