曇り時々晴れ。
ただ、風がもんのすごく強く肌寒い日でした。
気象庁のHPの気象衛星ひまわりの画像
日本海に台風みたいな低気圧がある!
今日の天気、この低気圧のせいか?
奈良国立博物館
空海展
9:20頃に着きましたが既に長蛇の列。
正倉院展以外でこれほど観覧客が多いのはないんじゃないやろか。
無論写真はありませんが、京都安祥寺の国宝「五智如来坐像」の展示がすごかった。
そもそも曼荼羅とは奥深く文字で表せない密教を絵や図で分かるようにしたものだそう。
それを五智如来坐像を曼荼羅と同じように配置。
第一展示室が立体曼荼羅の圧巻の空間になっていました。
正倉院並の混雑するわけです。
音声ガイドを借りてゆっくり回りました。
水晶玉に映る五智如来。
両界曼荼羅の胎蔵界。
星好きの私にとって興味惹かれる箇所がありしました。
左側の外の枠を見ていたら
「カニ?ライオン?」
と仏以外の絵がありました。
ん?もしかして?と配置の説明を見ると「蟹宮」「獅子宮」とある。
間違いない星座占いに使われる黄道十二宮。かに座としし座でした。
そしてその傍に少女宮・おとめ座。
上辺に羊宮・おひつじ座、牛宮・おうし座、男女宮・ふたご座。
下辺に秤宮・天秤座、蝎宮・さそり座、弓宮・いて座。
右辺に瓶宮・みずがめ座、双魚宮・うお座がありました。
ここまでの11の絵、星座絵とは違いますが、何を表しているか分かるので納得いきました。
残るやぎ座と思われるものは摩蝎宮とあり、どうみても魚です。
ギリシャ神話でのやぎ座は、半人半羊という姿の神パーンが宴をしている時、テュフォンという怪物に襲われます。
川へ魚の姿に変えて逃げようとしたけれど、慌てていて水に使った下半身が魚、上半身がやぎになってしまいました。
それを神々が面白がって星座にしたとあります。
それから考えると曼荼羅の中の絵が魚でもいいのかな?
そんな密教の曼荼羅に黄道十二宮の星座。
ちょっと不思議です。
曼荼羅ではないのですが、厨子に描かれていたりします。なぜ西洋の星座が仏教の絵にあるのか。
このことを、あるお寺のご住職に尋ねたことがあります。
「仏教の人間は昔から珍しいもん、新しもん好きなんですよ」
と教えてくださいました。
曼荼羅。それを思い出して納得しました。
素晴らしい展示の数々。
でも多くの人が見ていた曼荼羅のだいぶ違うところを凝視。
楽しめた空海展でした。