出生時に盗まれ、別の家庭に……双子と生みの親が再会 ジョージアの人身売買スキャンダル | ねぇ、マロン!

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出生時に盗まれ、別の家庭に……双子と生みの親が再会 ジョージアの人身売買スキャンダル

 

 

 

BBC News Japan

 

エイミーさんとアノさんは一卵性双生児だが、生まれた直後に母親から引き離され、別々の家庭に売られた。

十数年後、2人はテレビのタレント番組とTikTok動画を通じて、偶然にお互いを発見した。

ジョージアでは、2人のように病院で盗まれ、闇市場で養子縁組に出された子供が何千人もいると考えられている。

エイミーさんとアノさんは2年間にわたり、自分たちについて調べた。現在の家族に事実を問いただしたほか、自分たちの出生証明書に書かれている誕生日などが間違っていることも突き止めた。

エイミーさんとアノさんの育ての親は、子どもができずに悩んでいたところ、見捨てられた子供がいると病院に教えられて養子にしたのだと説明した。その際に、医師に金銭を支払ったという。

どちらの親も、2人が姉妹だったことも、この養子縁組が違法だとも知らなかったと話した。また、支払った金額を明らかにしなかった。

エイミーさんとアノさんはさらに、フェイスブックページ「Vedzeb(私は探している)」を通じて、自分たちの生みの親を探しだし、再会を果たした。

一方で2人は、生みの両親が自分たちを利益のために売ったのではないかと疑わずにはいられなかったという。

再会は、母親が住むドイツで行われた。2人が聞いたところでは、母親は出産後に体調を崩し、昏睡状態に陥った。そして目を覚ましたとき、病院のスタッフから赤ちゃんは生まれてすぐ死んだと告げられたという。

「Vedzeb」では現在、23万人が家族を探している。病院職員から赤ちゃんが死んだと告げられたが、後からその記録がないことに気付き、子どもが生きているのではないかという投稿や、エイミーさんとアノさんのように生みの親を探す投稿が後を絶たない。

このページを運営するジャーナリストのタムナさんは、2021年に自分が養子だったことを知った。自分の生物学上の親を探す中でこのページを作ったところ、新生児の人身売買スキャンダルに気付いたという。

タムナさんの調査により、乳児の人身売買は1950年代から直近では2005年まで、ジョージア全土で行われていたことが発覚した。

タムナさんは、この事件には犯罪組織が関わっており、政府高官からタクシー運転手まで、ジョージア社会のあらゆる人々が関わっていた可能性があると指摘。「人身売買の規模は信想を絶するもので、最多で10万人の赤ちゃんが盗まれていた。組織的なものだ」と話した。

ジョージア政府は2022年に正式な調査を開始したが、現時点で責任を追及されている人はいない。


BBCニュースサイトの記事はこちら。

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