日本の探査機が月面に高精度の軟着陸 宇宙探検の新時代
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日未明、月探査機「SLIM(スリム)」が月面着陸したと発表した。ただし、太陽電池の発電ができていないことから、任務は数時間しか続けられない可能性がある。
JAXAの小型月着陸実証機SLIM (Smart Lander for Investigating Moon) は、月の赤道に近いクレーター周辺に軟着陸した。これによって日本は、アメリカ、旧ソヴィエト連邦、中国、インドに続き、月面着陸を成功させた五つ目の国となった。
ただし、搭載した太陽電池からの発電ができず、原因が不明な状態で、JAXAの技術者たちはミッションの成果を確保しようと努めている。
イギリスのオープン大学のシメオン・バーバー博士は、JAXAの成功を祝し、「自分にとって、この月面着陸で何より大事なのが高精度の着地だった。見事な成功だったので、自分が担当者だったら大喜びしている」とBBCに話した。
数々の国が月へ向かい、そこを拠点に火星やその先を目指そうとしている宇宙探検の新時代について、BBCのパラブ・ゴーシュ科学担当編集委員が報告する。
BBCニュースサイトの記事はこちら。
関連コンテンツ
-
日本の探査機、月面に軟着陸 ただし太陽電池が作動せず
-
ビデオ,NASA探査機、「危険」な小惑星からサンプル持ち帰る なぜ大事なのか, 所要時間 1,23
-
インドの無人探査機が月の南極に着陸 世界初
-
NASA、探査機ボイジャー2号の「心音」を確認 7月末に通信途絶
-
NASA、小惑星の軌道変更に成功 無人探査機衝突実験
-
ビデオ,無人探査機を小惑星に衝突、NASAの実験「DART」とは, 所要時間 1,15
-
NASA、無人探査機を小惑星に衝突させる実験 軌道の変化確認へ
-
中国の月面探査機が帰還 44年ぶりにサンプル持ち帰る
-
中国の月面探査機、着陸に成功 月のサンプル採取へ
-
中国、月面探査機を打ち上げ 3カ国目となる土壌採取へ
-
探査機「はやぶさ2」、2度目のタッチダウンに成功
-
イスラエルの探査機、民間初の月面着陸に失敗
-
探査機「はやぶさ2」、小惑星でのクレーター作製に成功 世界初
-
ビデオ,NASA探査機、史上最も遠い天体を撮影 「雪だるま」型, 所要時間 0,53