BBC NEWS JAPAN より
大谷翔平、10年間7億ドルでドジャース移籍へ 北米プロスポーツ史上最高額
大リーグのエンゼルスからフリーエージェント(FA)になった大谷翔平選手(29)が9日、ドジャースに移籍した。報道によると、契約は10年総額7億ドル(約1015億円)で、北米のプロスポーツ史上最高額とみられている。これによって大谷選手は、世界でトップレベルの報酬を得るスポーツ選手となる。
大谷は野球史上、最も優れた選手の一人とみなされている。6年間におよんだエンゼルスとの契約満了を経て、大谷がFAになると宣言すると、争奪戦が繰り広げられた。
大谷は自分のインスタグラム・アカウントに英語で、「ファンの皆さん、野球界にかかわるすべての皆さん、決断にこんなに時間がかかって申し訳ありません。次のチームとして、ドジャースを選ぶことに決めました」と投稿した。
さらに、「エンゼルスの関係者全員と過去6年間、私を支えてくれたファンの皆さん、そして今回の交渉プロセスにかかわったすべてのチームの関係者に、心から感謝したいです」と続け、「特に、調子のいい時も悪い時も、ずっと支えてくれたエンゼルス・ファンの皆さん。みんなの応援と声援は、本当に大切なものでした。エンゼルスで過ごした6年間は、永遠に心に刻まれます」と、大谷選手は書いた。
報道されている契約の金額は、サッカーのリオネル・メッシやバスケットボールのレブロン・ジェイムズといったスーパースターの契約金に匹敵する、もしくはしのぐとさえ言われている。
ファンや評論家は、投手と打者の両方として優れている大谷が、現代の野球を様変わりさせたと高く評価しており、史上最高峰の名選手にすでになりつつあるとみている。
2021年と2023年には、アメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた。しかも今季については、シーズン終盤に右肘靱帯を損傷して今季を途中で終えたにもかかわらず、2回目の満票受賞を果たした。
今年3月にはワールドベースボールクラシック(WBC)の決勝戦で、日本代表の一員としてアメリカ代表と対戦し、日本の優勝に大きく貢献した。
日本がWBC決勝でアメリカに対戦し、優勝するのは初めて。日本では野球が一番人気のスポーツなだけに、これは重要な勝利だった。
(英語記事 Ohtani joins Dodgers in record $700m baseball deal)