トラス氏、イギリスの新首相に就任 女王が任命 | ねぇ、マロン!

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曽田歩美様に頼んでマロンの絵を描いていただきました。

BBC NEWS JAPAN より

トラス氏、イギリスの新首相に就任 女王が任命

与党・保守党の新党首としてエリザベス女王にあいさつするトラス氏(6日、スコットランド・バルモラル城)

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与党・保守党の新党首としてエリザベス女王にあいさつするトラス氏(6日、スコットランド・バルモラル城)

イギリスの与党・保守党の新党首になったリズ・トラス氏は6日午後、スコットランドに滞在中のエリザベス女王を訪れ、新首相に任命された。女王から組閣の要請を受け、新政権を発足させる。エリザベス女王が任命する首相は、これで14人目。

英王室は声明で、エリザベス女王がトラス氏に会い、「新政府を作るよう求めた」と発表。「トラス氏は総理大臣および第一大蔵卿に任命され、女王の手に口づけした」と説明した。この「手に口づけ(kissed hands)」というのは伝統的な表現で、現代では実際に手に口づけすることはないという。

トラス氏は女王から任命されて間もなく、バルモラル城を離れ、ロンドンへ向かった。ロンドンとバルモラルの距離は片道約820キロ。

言葉を交わすエリザベス女王とトラス氏

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言葉を交わすエリザベス女王とトラス氏

新首相の任命は通常、ロンドンのバッキンガム宮殿で行われる。96歳のエリザベス女王はスコットランドの居宅バルモラル城に滞在中で、歩行に困難があるため、医師団の判断でロンドンには戻らず、代わりにトラス氏と、前任のボリス・ジョンソン氏がそれぞれロンドンからアバディーン空港を経由して、バルモラル城を訪れた。

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女王から組閣の要請を受けるため、バルモラル城を訪れたトラス保守党党首(6日、スコットランド・バルモラル)

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女王から組閣の要請を受けるため、バルモラル城を訪れたトラス保守党党首(6日、スコットランド・バルモラル)

エリザベス女王の即位時にすでに総理大臣だったウィントン・チャーチル首相の後、女王はこれで14人の新首相を任命したことになる。

2019年7月24日に就任したジョンソン氏の在任期間は、1139日だった。

エリザベス女王のもとでこれまで政権を担った15人の首相
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エリザベス女王のもとでこれまで政権を担った15人の首相

トラス氏に先立ち退任する首相としてバルモラル城を訪れたジョンソン氏について、英王室は、ジョンソン氏がエリザベス女王と面会して「辞任を伝え」、女王はそれを「寛大に」受諾したと発表した。

女王の居宅、スコットランドのバルモラル城

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女王の居宅、スコットランドのバルモラル城

女王に退任のあいさつをするため、スコットランドのバルモラル城を訪れたジョンソン氏(6日、スコットランド)

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女王に退任のあいさつをするため、スコットランドのバルモラル城を訪れたジョンソン氏(6日、スコットランド)

イギリスではジョンソン首相の行動についてさまざまな批判が相次いだ後、多数の閣僚や与党関係者が抗議辞任するに至り、ジョンソン氏は7月初めに党首を辞任。党首選と次の首相選びは、それを機に始まった。保守党議員による投票を繰り返した末、リシ・スーナク氏とリズ・トラス氏が決選投票に残った。

全党員の投票の結果、トラス氏が8万1326票、対立候補のスーナク前財務相が6万399票を得た。投票率は82.6%だったという。

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勝利が予想されていたトラス氏の得票率は約57%で、思われていたより僅差の勝利だった。2019年にはボリス・ジョンソン氏が得票率66.4%で、2005年にはデイヴィッド・キャメロン氏が67.6%で、2001年にはイアン・ダンカン・スミス氏が60.7%で、それぞれ保守党党首選に勝っている。

ジョンソン氏、最後の官邸前演説

首相官邸前で最後の演説をするジョンソン氏

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首相官邸前で最後の演説をするジョンソン氏

スコットランドへ向かう前にジョンソン首相はロンドン・ダウニング街の官邸前で、首相として最後の演説をした。

「今は国中の家族にとって厳しい時代だ」とジョンソン氏は述べ、「私たちは必ず乗り越えられるし、さらに強くなって乗り越える」として、そのためにもトラス新首相への支援が必要だと強調した。

Outgoing Prime Minister Boris Johnson gives his final speech on Downing Street

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官邸前の最後の演説で、新首相のもとでの団結を呼びかけたジョンソン氏

ジョンソン氏は、「もう政治はおしまいにするべきだ」として、党内対立にくぎをさし、「思いやり深い」トラス氏と「そのチームと政策を全員で支え、この国の人たちのために実行すべきだ」と述べた。

ジョンソン氏はさらに、政府の同僚たちをたたえ、その人たちのおかげで自分の政権は「ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)」を実現し、「欧州最速のワクチン接種事業」を実現し、「ウクライナへの素早い武器供与を取りまとめた」と業績を並べた。

自分の今後の予定については、自分はもはや「役割を果たした」「ロケットブースターのような」もので、「今後は穏やかに大気圏に戻り、誰も知らない太平洋のどこかに、誰にも見えない形でぽちゃんと落下します」と述べた。

また、古代ギリシャやローマの古典に詳しい人ならではの表現で、「シンシナトゥスのように、私は耕作に戻る」と述べた。シンシナトゥスとは紀元前5世紀の古代ローマの政治家で、政界をいったん引退して自分の畑に戻った。数年後にローマが襲われた際に司令官として戻ったため、このシンシナトゥスの名前をジョンソン氏が出したのは、いずれ政治の表舞台に復帰するつもりだという意思表示なのではないかと、推測が飛び交うことになった。

(英語記事 Live page: Truss takes over as PM / Boris Johnson urges Tories to get behind Liz Truss in farewell speech

 

 

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