網状星雲 | ねぇ、マロン!

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おーい、天国にいる愛犬マロン!聞いてよ。
今日、こんなことがあったよ。
今も、うつ病と闘っているから見守ってね。
私がどんな人生を送ったか、伊知郎、紀理子、優理子が、いつか見てくれる良いな。

曽田歩美様に頼んでマロンの絵を描いていただきました。

網状星雲 

これは東側にあるNGC6992-95。見かけの大きさ78′×8’。距離1600光年。西側の淡いものはNGC6960。

 

 

超新星の大爆発によって生じた衝撃波と飛び散った物質は,秒速数万kmというものすごいスピードで,まわりにあるチリとガスをかき集めながら,薄い殻をつくりつつ膨張していく。

 

そして,かき集めた物質のために,衝撃波はしだいにスピードを失って,温度も下がり,数万年たつと外側の殻は,大きくひろがってフィラメントに分解する。

 

はくちょう座にあるこの網状星雲がその好例で,およそ6万年前の超新星爆発の残骸と考えられている。

 

網状星雲を広視界でながめると,たくさんのフィラメントが重なって,全体としてひとつの大きなリング状になっていることがわかる。

 

これらのフィラメントは電離したガスが輝いているものだが,惑星状星雲のように中心の星によって輝かされているのではなく,爆発のとき生じた膨張の強いエネルギーによって電離しているものである。

 

100万年もたつと膨張の速度は落ち,水素原子を電離できなくなってしまうが,そのころの網状星雲は300光年ほどの大きさにひろがっていることだろう。