◆◆先生の診察日に行くと、悪性腫瘍はあるけど手術の前に内科的な

検査をしたいので、検査入院をして下さいと言われた。


ガンと判ったのに、何を検査するのか・・・治療はせんで良いの?

進行して手遅れになったらどうするん?


頭の中で、いっぱい考えてるのに


「はい。わかりました。」  それだけ言うと


「2年前のフィルムにも写ってるので、進行が早い方ではないでしょうから

ゆっくり、検査してみましょう。」


2日ほど入院して、結果がわかるのが2週間先。


2週間後はやってきた。


「これは、やはり悪性ですね。手術になりますからMRIとかいくつか検査

をしてもらいます。こちらの病院の外科の先生にお願いしますから予約

しておきますね。」


手術・・・実感がない。人ごとのように聞きながら帰宅した。


家族もなんかいつもと違う。落ち込んだ日だった。


主人に八つ当たりしてもどうにもならないけど叫んでいた。


「あんたに私の気持ちわかるん?  怖いし何でこんなんなったん?

どうなるんか考えたらどないしてええんか判らんし、死ぬんカナ?

なんぼ判る。って言うてくれても、判るわけないわ!

なった者しか判らんねん!」


涙が止まらなかった。  子供が言った。


「あんたに嫁さんがガンやて言われたオトンの気持ち判るんか?

母親が、ガンやて言われた子供の気持ち判るンか?」


ショックだった! 私は、自分のことばっかり考えていた。

家族も辛いに決まってる。

旦那が言った。


「お前も辛いけど、一人じゃない。家族みんな一緒やから!

一人だけ、自分だけ辛いと思うな!」


たまには、良いこと言うやん!





ドキドキと、大丈夫!二つの気持ちが交差した。

家族が付いて来てくれていたので、とくに子供の前では普通に!普通に!


でも、ドキドキが大きかった。


「○○さん どうぞ」


きた!


先生は、普通に座っていた。


私のPET検査のフィルムを台に投げ捨てるように手荒く台に立てて


「悪性やなぁ。大きいし大変やな! まあ他に転移がないから良かったわ。

◆◆先生の診察日にもう一回来てください。」


私(そんなん、言うていいの? 人のフィルム手荒に扱って!

  私の命を、そんなに簡単に話して、もっと詳しく優しく説明でけへんの?)


茫然としたまま、診察室を出た。誰も何も話しなかった。


家に帰って、普通に夕飯の用意をしていつものようにビールを飲んだ。

涙がこぼれた・・・。

どうしよう。これから、どうなるんやろ。怖い。なんで私?これってほんま?


家族も動揺していた。何かしら励ましてくれた。でも思った。

何を言ってくれても心には届かなかった。怖い!怖い!

ただただ、不安がいっぱいだった。


検査の事を相談していた友人からもメールがきた。

悪性やったと返信すると、それこそ励ましの言葉が携帯電話から溢れでそう

なくらい・・・。


でも思った。

この気持ち、なったものしか解かれへんわ!頭では解かってる。

これから、闘っていかなアカン!病は気から。気持ちで負けたら病気に負ける。

解かってる・・・でも、頭に気持ちが付いてこない・・・。

泣いても泣いても涙が出る。怖いし不安。


こらから、どうなっていくんやろう・・・。


再検査に出かけると、胸のレントゲンに何か写ってるのでもう一度

違う方向から撮影したいとのこと。


撮影が終わって、診察室の前で待っていると中々呼ばれない・・・。

だんだんと不安になってきました。禁煙を始めて2カ月ほどだった私。

(もしかして、肺がんなんかな?)


しばらくして、違う先生が診察室に呼ばれ何やら私のフィルムを見て

話し合ってる様子でした。

(やっぱり、肺がんなんや・・・どうしよう・・・いや、まだ判らない。)


やっと、呼ばれると先生が不思議なことが起こってるんですよ。

と言った。 動脈瘤があるみたいですが、血圧は低いので無いかも

しれない。でも、明らかに何か写ってるんです。

もっと大きな病院で、検査してください。


紹介状を手に、動脈瘤の専門の先生の居る病院へ行きました。


CT検査の予約をし、CT検査をうけ先生の診察を受けたのは再検査

から3週間ほど過ぎていました。


「前縦隔腫瘍がありますね。この病院では治療できないので他の

病院を紹介します。」


なにやら、わけの判らないまま他の病院に行くことになりました。


また、CT検査!


この結果を聞きに行く日は、家族にもついて来てもらいました。

なにか、予感があった気がします。


「大きな、縦隔腫瘍が出来てるねぇ。たぶん悪性やな!」

「他に移転してないか、PET検査とMRI、もう一度CT検査も受けて

もらおうか!」


私「悪性って、まだ判らないんじゃないですか?」


「検査してみないと、はっきり判らんけどこんな大きいのはほぼ悪性

やで。進行早いんちゃうかな?もし、近年にレントゲン撮影したこと

あるんやったら、フィルム借りてきてくらたら、進行の度合いが判る

から借りれたら借りてきて。でも、たぶん2年前やったら写ってないん

違うかな?こんなん写ってたらスグ分かるから最近出来て進行が

早いんやで」


ドキドキした。人ごとのようだった。

まだ、実感がなかった。


2年前に人間ドッグをうけていたので、早々に病院の帰りに立ち寄って

フィルムを借りました。


スグ、見てみました。


写ってる!・・・2年前のフィルムに写ってたんです。同じ大きさで!


少し希望が持てました。2年前もあったのに、元気に生活していたし

たいした事ないんと違うかな?

次の診察日まで、いろんな検査を受けながら悩んでましたがプラス

思考で良いことばかり考えて過ごしました。