田中智彦副区長に要望書を手渡しました

写真左から、細野真理 党中央地区副委員長(衆院東京2区予定候補)

田中副区長、奥村あきこ区議、おぐり智恵子(区議)

 

1月12日、日本共産党中央区議団と党地区委員会は、山本泰人中央区長あてに、

2024年度中央区予算編成に関する予算要望書 を提出しました。

 

区民のみなさんから寄せられている切実な要求や、日本共産党の政策的提起とともに、

916項目の要望にまとめたものです。

 

その前文をご紹介します↓

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 2024年元旦、震度7を記録する能登半島地震が発生しました。

 余震が続く中、懸命の救助作業が続いていますが、被害の大きさが日を追って明らかになっています。道路の寸断によって救援の手が届かない地区もあり、命を救う対策は一刻を争います。

 水や食料など物資が届いた避難所でも量が不足しており、上下水道の復旧にはなお時間がかかるとみられることから、給水車の派遣や、仮設・携帯トイレの確保に全力をあげること、健康と衛生の対応に万全を期すとともに、障害者に対するきめ細かな対応、ジェンダーに配慮した対応を行い、それらを進めるための人的体制を至急確保することが急務です。

 仮設住宅の建設を急ぎ、公営住宅の活用、ホテルや民間住宅の借り上げなど緊急の住まいの確保に手を尽くすことや、孤立地区の一刻も早い解消とともに、空からの輸送など緊急手段を使って物資を届けること、移動式の携帯基地局や電源の確保など通信の復旧も不可欠です。

 救援、復興は政府、自治体が総力をあげるべき優先課題です。岸田文雄政権は当面の支出として23年度予算の予備費から47・4億円の支出の方針を決定しましたが、大規模な被災者支援のためには、自治体や住民の要望を聞いて十分な予算案を組み、国会で審議し、さらに多くの予算を確保することが必要です。

 

 物価高騰により、多くの区民の暮らしや営業は長期に渡って厳しさが増す一方で、大企業の内部留保は528兆円を超え、一握りの富裕層に富が集中しています。

 政府は2024年度予算案を閣議決定しましたが、軍事費は初めて7兆円を超える一方、実効性のある賃上げ対策はなく、社会保障費も圧縮します。

 安保3文書を具体化するため、敵基地攻撃が可能なミサイルの取得、開発などに巨額の予算を計上し、つけ払いの新規後年度負担も過去最大です。大軍拡の財源を調達する増税については、国民の批判が強く、23年度に続いて実施を見送りましが、アジアの緊張を激化させる軍拡そのものをやめるべきです。

 社会保障費は高齢化などで増える自然増5200億円を1400億円削減し、診療報酬の改定では全体でマイナス、介護報酬は1・59%の微増にとどめます。医療機関や介護事業所の厳しい経営が改善されず、離職者の増加を食い止めることもできません。

 所得税・住民税の定額減税を実施しますが、1回だけの減税で疲弊した暮らしを立て直すことはできません。何よりも重要なのが賃上げです。労働者の7割が働く中小企業を抜本的に支援する必要があります。「賃上げ減税」も、赤字経営の中小企業には縁のない施策です。社会保険料の軽減をはじめ、すべての中小企業に直接届く支援に踏み切るべきです。

 国債費は27兆円と、歳出のほぼ4分の1を占めます。「異次元の金融緩和」を続けられなくなってきたことで長期金利が上昇しつつあり、利払いが膨らみます。

 歳入では、消費税の税収が過去最高の23兆8000億円となる見込みです。物価高やインボイス(適格請求書制度)制度の導入によって、国民の負担がますます増えることになります。

 被災地の救援と復興、そして物価高騰から生活を守り、経済の停滞を打開するには程遠い予算案です。

 

 小池都政では、物価高騰対策の補正予算案の全額が国の交付金で、都の独自財源を使わず、中身も不十分です。一方、「国際競争に勝ち抜く」「稼ぐ東京」をつくることを主眼にした築地市場「跡地」を含む臨海地域の「東京ベイまちづくり戦略」の大規模開発や、外かく環状道路などの大型道路建設を進め、明治神宮外苑の再開発では超高層ビル建設のため多数の樹木を伐採するなど、経済界ファーストの都政を進めています。都内の昨年11月の倒産件数は前年同月比25%増と15カ月連続で前年同月を上回り、今後さらに増加が見込まれるなか、地域経済を支えるため中小零細企業への支援が必要です。

 バブル期を越える史上最高水準が続く都税収入を、都民の暮らしと営業を守り、格差を是正するために使うべきです。

 

 中央区に求められるのは、こうした国や都の悪政から区民生活を守る「防波堤」の役割をしっかり果たし、今こそ、「公助」の力を最大限発揮すべきです。

 日本共産党中央区議会議員団は、区民のみなさんから寄せられている切実な要求や、わが党の政策的提起とともに、ここに916項目の「2024年度中央区予算編成に関する要望書」を提出します。

 貴職が、これらの区民要求を積極的に施策に取り入れて予算化されることを要望いたします。

 

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全項目は区議団HPに掲載します。

日本共産党中央区議会議員団|公式サイト (jcpchuo-kugidan.jp)