築地市場「跡地」の再開発構想

2020年1月中央区都市計画審議会資料より

 

 

 

本会議質問の報告 第3弾

築地市場「跡地」の活用について、おぐり質問と区長答弁です。

 

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6.築地市場「跡地」の活用について

 

 次に、築地市場「跡地」の活用について伺います。

 小池都知事は、「築地まちづくり方針」について、「東京2020大会の延期を踏まえ、実施方針を見直し、先行整備と本格整備の事業者を2022年度に一体的に募集する方向で実施方針を検討していく」「(土地は)都が所有して有効活用していく」としています。

 しかし、最近の新聞報道で「築地市場の跡地を売却する案がにわかに浮上」と報じられています。

 石原都知事時代、それ以前から、都心に残る滅多にない一等地として、築地市場を移転させて「売却」し、再開発していく方針が、JAPICを中心に進んでいた経緯からみても、売却案は急にでてきたものではないと考えます。

そこで質問します。

 第1に、都民の貴重な財産である都有地を、民間企業へ売却するようなことは絶対やめるよう求めるべきだと考えますが、いかがですか。

 第2に、昨年3月15日に中央区長と区議会議長連名で、都知事あてに「築地まちづくり方針(素案)に関する要望」を提出していますが、「交通結節機能の整備」や「都民に開かれたまちづくり」を進める上でも、公共性の高い、区民や都民の利益となる計画にさせていくことが大切です。築地周辺はもちろん、区民、都民の声をどう集約して、都に要請していくのか、お示しください。

 第3に、ポストコロナの時代に求められるのは、すべてを市場原理にゆだね、公的サービスを切り捨て、自己責任を押しつける新自由主義からの転換だと思います。外需とインバウンド頼み――外国頼みの経済政策を見直し、まちづくりにおいても、これまでの延長線上の、巨大な開発で民間の利益を最大化する計画はやめるべきと考えます。

 築地のまちづくりも、「国際競争に勝ち抜く」「稼ぐ東京」をつくることを主眼にした大規模ホテルやMICE施設など、区民の生活や営業とかけはなれた計画を大元から見直すことが必要になっていると思いますが、いかがですか。

それぞれ、ご答弁ください

 

 

【山本泰人区長 答弁(要旨)】

 都心のまたとないロケーションにある、23ヘクタールの大規模公有地である築地市場跡地は、東京の価値を高め、持続可能な成長へつながるまちづくりが行えるよう、東京都に対し、土地の公共的役割を果たせるよう先導していくことを求めていく所存であります。

 築地のまちづくりは、市場移転後も活気とにぎわいを確実に引き継いでいくという基本認識のもと、築地地区全体が、わが国を代表する食文化と観光の拠点として一層発展し続けられるよう、関係者とともに総力をあげて取り組んでいくことが重要と考えており、ウィズコロナ、アフターコロナの時代においても、この考えに変更はありません。

 

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なお、質問全文を日本共産党区議団HPに掲載しています。

https://jcpchuo-kugidan.jp/speech/2020kiji/03_oguri.html

 

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