7月31日、2019年度の第1回中央区都市計画審議会が開かれました。

 

諮問1は、東京都市計画臨港地区の変更について

勝どき5丁目の区立勝どき5丁目緑地になっている場所の、「臨港地区・商港区」の指定を廃止するものです。

この部分の防潮堤はいつ完成予定なのか確認したところ来年の2月完成予定で、

「背後の都市的土地利用を図るエリアとの一体的利用を促進する」とありますが、具体的な計画は未定とのことでした。

 

   

臨港地区の指定を廃止する区立勝どき5丁目緑地

 

廃止される陸上防潮堤と陸こう

 

 

諮問2は、東京都市計画市場の変更について

卸売市場法に定める築地市場を廃止するものです。

 

私は、すでに築地市場を移転して、建物の解体までしている時点で「都市計画市場の変更」について意見照会するのは問題ではないかとと質問し、

 築地市場の移転問題は長い経過があり・・・

 

1998年、当時の石原都知事が、現在地再整備の工事が始まっていたのに、築地市場の移転を発表、1999年区長を先頭に「移転に断固反対する会」を立ち上げ10万筆の署名を集め都に提出し、現在地再整備を求め要請を続けてきたこと。

 

2006年2月には都に対し区から「7つの疑問」をあげて

1 移転先の44ヘクタールの土地の確保問題

2 築地市場用地の扱い

3 交通アクセス問題

4 場外市場の問題

5 移転までの間の現市場の整備

6 土壌汚染の問題

7 財源確保の問題(市場整備・幹線道路整備)

と問題提起をしてきたこと。

 

築地市場の建物は、日本イコモス国内委員会が「日本の20世紀遺産20選」や日本におけるドコモモ100選に選定している。保存を求める声も多かったこと・・・を述べて

 

昨年10月に移転となったが、現在の豊洲市場の現状、築地の場外市場をはじめ地域経済への影響、築地跡地計画の不透明さなど、総合的に判断して、築地市場の移転は「よかった」と考えるのか、「しかたがない」と考えるか、できることなら現在地再整備が望ましかったと思わないか、区の見解を質しました。

 

副区長は「よかったとか悪かったとか言えない」と明言をさけ、都市計画決定のあり方として、都の計画を追認するだけでなく、区として議論し都に提案していけるようにしたいと述べました。

 

私は、小池都知事が「築地を守る」という公約を反故にし、築地市場を解体して無きものにしてしまったことに強く抗議し、「築地市場の廃止」には到底賛成できないことを表明して反対しましたが、他の委員の賛成多数で「了承」されました。

 

解体工事が進む築地市場「跡地」

7月27日撮影