9月25日、日本共産党区議団を代表して、私おぐり智恵子が、一般質問を行いました。

 

 

[質問項目]

. 暴走を続ける安倍政権について

2. 築地市場移転問題について

3. 保育事故の根絶と質の高い保育の実施について

4.「健康で文化的な生活」を保障する生活保護制度について

5.住み慣れた地域で暮らしていくための介護保険について

6. 首都高日本橋地下化と周辺再開発について

7. 性的マイノリティの人たちが暮らしやすい社会について

 

その内、あと2週間後に迫った、築地市場移転問題について質問と答弁(要旨)を紹介します。

 

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2.築地市場移転問題について

 

築地市場移転問題について質問します。

東京都は、あと2週間後10月11日の豊洲市場開場にむけて、移転を強引にすすめようとしていますが、9月19日、築地市場で営業する仲卸業者など56人が、豊洲市場への移転差し止めを求める訴訟と、差し止め仮処分の申し立てを、東京地方裁判所に行いました。原告側は「豊洲市場の土壌汚染は解決されておらず、安全・安心は確保されていない」とし、憲法で保障されている人格権が侵害されるとしています。

生鮮市場としての安全性も、業者の営業権も保障しない都の移転計画は、ますます行き詰まっています。

 

9月11日には豊洲市場の荷下ろし場で、地盤沈下によって幅10m、段差5cmのひび割れがあることが明らかになりました。その後の調査で、合わせて11カ所もの亀裂や不具合が見つかっています。

これまでも土壌汚染に加え、地下水管理システムが機能していない、駐車場不足、床の耐荷重不足など施設の欠陥が様々指摘されてきましたが、9月16日に行われた全体習熟訓練では、市場に入るにも出るのにも大渋滞がおき、場内の買い回りも時間がかかりすぎる、仲卸棟の排水溝が小さくて使い物にならないなど、問題が噴出しました。築地市場協会の伊藤会長も「言い出したらきりがないくらいいろんな問題がある」と述べています。

 

そこで質問します。

第1に、移転の直前になっても、移転差し止めの申立が出され、施設の欠陥も次々と明らかになる中、到底移転は不可能ではないでしょうか。小池知事の「安全宣言」は信頼できない、科学的な根拠のない「安全宣言」を取り消すべきだという声が広がっています。小池都知事に「安全宣言」を取り消すよう要請する考えはありませんか。お答えください。

第2に、移転を強行すれば大混乱に陥ることは必至です。少なくとも10月6日からの引越し予定は延期が必要だと思いませんか。お答えください。

第3に、区長は、東京都と中央区との移転に関する合意の前提は「安全性の確保」だと繰り返し答弁されてきました。どう考えても豊洲の施設は「安全性が確保されている」とはいえないのではないでしょうか。移転していない今だからこそ、「合意」を破棄し、勇気をもって「移転の中止」を求めて頂きたいと思います。いかがですか。ご答弁ください。

 

 

矢田美英区長の答弁(要旨)

豊洲市場の安全性については、都によって様々な対策がなされ、専門家会議によって、法的・科学的な安全性が確認されている。

こうした結果として、小池都知事が安全宣言をし、国も認可した。

豊洲市場が安全・安心な市場であることは、広く発信されていると認識している。

 

10月1日には築地魚河岸がグランドオープンとなり、場外市場と連携して、日本の食文化の拠点として培われてきた築地ブランドを継承していきたい。

 

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「豊洲は安全」として、移転の延期・中止についての答弁はありませんでした。

本当に移転してしまっていいのでしょうか。