環境建設委員会に付託された『月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業』に係る意見書提示についての請願(請願第五号)は、本日20日の委員会で審議されましたが、7月30日の都市計画審議会にむけた内容なので、採決の結果「不採択」と決しました。

「採択」に賛成したのは、残念ながら、志村たかよし(日本共産党)委員だけでした。

 

 

月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業の概要(抜粋)

 

請願本文は6月29日のブログに掲載しています。

今日の委員会で、紹介議員の日本共産党の奥村あきこ議員が説明した内容は以下の通りです。
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請願第5号「『月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業』に係る意見書提示についての請願」について紹介議員として補足説明をさせていただきます。

 

今回提出された請願の主旨は、「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」に係る都市計画案についての意見書を、7月30日に予定されている「中央区都市計画審議会の審議委員に原文のままで提供してほしいということと、中央区都市計画審議会委員が、公正かつ合理的な審議が行われるよう区の指導を求める、というものです。

「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」は、A街区、B-1街区、B-2街区の3街区で構成されていますが、その中でもA街区は地上59階、地下1階、高さ199メートル、住戸数約1100戸という巨大な建築物となります。広範な地域に日影や風害、交通環境など様々な影響を及ぼすことから、地域での関心度も非常に高く、都市計画の手続きの際にも、多くの意見や要望が出されています。

第1回目の意見書提出の機会となった都市計画原案に寄せられた意見書数は、賛成、反対合わせ73通、108名にのぼっており、続く第2回目の意見書提出の機会となった都市計画案に寄せられた意見書数は、賛成、反対合わせて63通、230名となっています。

この市街地再開発計画の影響が大きいからこそ、これだけの数の意見書が寄せられたのではないでしょうか。賛成、反対を問わず、多くの区民のみなさんは、おのおの、切実な思いを込めて意見書をしたためたものと思います。

こうして提出された意見書は、「要旨」としてまとめられ、中央区都市計画審議会の各委員に事前に送付されていますが、「要旨」が必ずしも意見書を提出した方々の考えや思いを伝えきれるものになっているとは言えないと考えます。

今回の請願には、請願者の方々が提出した意見書原文が資料として添付されていますが、これを見ると、日照阻害の予測データや眺望写真などが分かりやすく記載されており、影響の様子を具体的にイメージしやすいものにする努力がうかがえます。意見書を原文のまま審議会委員に送付する意義と、送付してほしいという請願者の願いは十分に理解できるものです。

今からでも、意見書原文を「参考資料」という形で審議委員の皆さんにお届けするなど、工夫はできるのではないでしょうか。

都市計画審議会委員の方々に原文をお届けすることで、地域の声を審議委員の皆さんお一人お一人により深く理解していただき、公正かつ合理的な審議が行われるよう、区としての努力を求めるものです。

本委員会において、委員の皆さんには請願の主旨をお酌み取りいただいて、ぜひご賛同ください。よろしくお願い致します。