12月1日、中央区議会福祉保健委員会で 、区立十思保育園の指定管理者に、社会福祉法人清香会を指定する議案の審議を行いました。

 

十思保育園のある十思スクエアの建物

 

十思保育園は、2009年3月に区が新設整備した保育園、で、元十思小学校の建物を保育園に改装し、区直営でなく指定管理者制度で運営するということが提案されました。

私たち区議団は、保育の質を確保するためには民間依存でなく公的責任を果たすべきだと主張して、2009年の時は指定に反対しました。

 

指定管理者制度というのは、公共施設の運営を民間に任せる制度で2003年につくられたものですが、指定管理にした方が経費節減できるなどとして、区民館や特別養護老人ホーム、敬老館などの公共施設で、指定管理者制度が導入されています。

私たち党区議団は、なぜ経費が削減できるのかといえば、人件費がその中心となり、働いている職員などの待遇にしわ寄せがいくことを問題にしています。

また、期限が決められる契約なので、審査の上今回のように同じ法人に決まることもあるが、指定が受けられなければ事業が継続できず雇用も打ち切られる不安定さを持つ制度であることも問題です。

 

今回は同じ法人に継続して指定するという議案です。 

今回十思保育園を実際に視察させてもらい、社会福祉法人清香会が、モンテッソーリ教育の理念に基づいて、自発性を重んじる、「整えられた環境」を提供することを柱に、おもちゃや自由活動についても工夫されていて、子どもたちも大変落ち着いて自分のやりたいことに集中してとりくんでいる様子を見てきました。

 

  

       0歳児の部屋                入口で記念撮影

 

日本共産党区議団は、指定管理者制度導入についての賛否は、公共施設が地方自治法二百四十四条にある「住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設」であることを踏まえ、個々の施設や指定管理者ごとに、区民の利益にとってどうなのかを基準にして判断することにしています。

私は指定管理者制度の問題と、特に保育園などの福祉施設は、直営で行うべきという考えを持っていますが、今回は既に指定管理のもとでこれまで保育園を運営し、実績を上げていると認められる法人を指定することから、この議案に賛成しました。