豊洲市場の地下水管理システム

 

11月10日に開かれる予定だった新市場建設協議会は、豊洲市場のある江東区が市場の受け入れに懸念を示しているなどとして、開場日決定の先送りを決めました。

 

東京都が豊洲新市場を2018年10月中旬に開場することを築地市場の業界団体代表と合意したことに対して、江東区議会議長・区長が「本区との約束は何一つ果たされていない。現状のままでは市場の受け入れは困難」と表明、またもや暗礁に乗り上げています。

 

築地市場で働く女性で構成される「築地女将(おかみ)さん会」は、東京魚市場卸協同組合の早山豊理事長宛てに緊急の「築地市場の移転にかかる全組合員投票を求める請願署名」を集め、初日で210業者からの署名が寄せられたと発表。署名は、早急に全組合員の無記名投票を行うことで移転日程に関わる意見集約をすることを求めています。

 

女将さん会の山口会長は、2020年の東京五輪の駐車場を築地市場跡地に建設することを口実に、移転を迫る都側の姿勢に対して「築地移転と五輪は切り離して考えませんか。それに、五輪成功のためにも、築地はあったほうがいい。世界中の方に、築地の本物の和食を食べていただきましょう」と訴えています。

 

本当にその通りだと思います。

江東区は「受け入れがたい」と都に注文を出しているのに、中央区は「早く移転の日時を定め、築地跡地を東京五輪の交通拠点として早く整備してほしい」という方向に傾いています。

食の安全・安心、地域経済のことも考えて、五輪の駐車場は臨海部の駐車場や空地を利用するように都に申し入れるよう要求していきたいと思います。