日本橋箱崎町に本社のある日本IBMは、労働者に解雇を通告してそのまま会社から閉め出す「ロックアウト解雇」を繰り返してきました。

これに対して、組合員11人が解雇撤回を求め、第1次から第5次の原告団にわかれて裁判でたたかってきましたが、9月14日、第5次の訴訟について、東京地裁は、原告の田中純さんの解雇を無効とし、会社に賃金など約1070万円を支払うよう命じる判決を出しました。

 

東京地裁で出された四つの判決は、すべて労働者側の勝訴となったということです。

 

 

  

IMB本社前で行われた東京地評争議支援総行動(9/14)

 

14日当日は、判決の前正午から、日本IBM本社前で解雇撤回を求めるたたかいを支援する総行動が行われ、私も参加しました。

「なくそうブラック企業」「許すな労働法制大改悪」「安心して働けるルールの確立を」と東京地方労働組合評議会が呼びかけた行動に、たくさんの職場から参加者が集まりました。

 

集会では「これから東京地裁に行ってきます」と原告団があいさつ。

地裁での判決後、解雇無効判決を勝ち取った田中氏は、「解雇された当時、娘は3歳で養育費など不安だったが、泣き寝入りせずたたかってよかった」と語っていたそうです。

 

日本IBMロックアウト解雇の撤回を求める第1、2次原告5人は、東京高裁で和解協議中。第3、4次原告5人は和解が成立し、3人が職場復帰し、2人に解決金が支払われているとのこと。

不当な会社の攻撃に負けずに勝利判決を勝ち取った労働者のみなさん、JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)や弁護団の活躍にエールをおくりたいと思います。