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(写真)盛り土がなく地下水がたまっていた豊洲新市場の建物地下=7日、東京都江東区(日本共産党都議団撮影)

東京都が築地市場の移転先としている豊洲新市場で、土壌汚染対策として厚さ4・5メートルの盛り土を全面にわたって行う予定が、主な建物の地下の地盤で行われていなかったことが明らかになりました。日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)が7日の現地調査で確認したものです。

(しんぶん赤旗9/11より)

 

豊洲新市場予定地は1988年まで東京ガス工場が操業し、環境基準の4万3000倍の発がん性物質ベンゼンや、猛毒のシアン化合物、ヒ素などで汚染されていたことが発覚。都民の移転反対の声が高まりました。都の専門家会議は2008年、移転を前提に工場操業当時の地盤面から深さ2メートルにわたり土を掘り下げ、厚さ4・5メートルの盛り土を行う「土壌汚染対策」を提言しました。

 

ところが、党都議団の調査では、新市場の建物の下で4・5メートルの盛り土が行われておらず、深さ5メートルの地下空間となり、底面には砕石層や薄いコンクリートが敷設され、地下水がたまっていました。(以下略)

 

東京都「築地市場移転整備 疑問解消BOOK」より

 

まったくもってとんでもないことです。

土壌汚染対策のために設置された専門家会議にも報告もせず、勝手に設計を変えてしまい、問題が明るみにでなかったらそのままやり過ごすつもりだったのでしょうか。

いよいよもって、豊洲市場の施設そのものの安全性、耐震性が疑われる事態となりました。

しっかりした情報公開、第三者機関のクロスチェックで、検証、見直しすることが求められます。