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(写真)森ビルが都に提出した、築地市場移転後の用地開発に係る調査委託報告書のコピー

東京都が築地市場(中央区、23ヘクタール)を廃止し、豊洲新市場(江東区)に移転させる計画をめぐって、大手不動産会社の森ビルに跡地利用の検討をひそかに委託していたことが、「しんぶん赤旗」が入手した都の内部文書で明らかになりました。

 

以下「しんぶん赤旗」9/1号より

 

都は、調査委託した築地跡地処分にかかわる報告書を公表していません。本紙は、森ビルに委託してまとめさせた「報告書」があるとの情報を得ました。

 

本紙は都に情報開示請求を行い、森ビルの「築地市場移転後の用地開発に係る調査委託報告書」(2012年3月)を入手しました。

 

森ビルの報告書は、築地市場跡地を、オフィス中心型、複合型、住宅中心型を柱に九つの案を提案。具体的内容や、都が負担する基盤整備費の試算などは非開示で、黒塗りだらけでした。報告書は、すべてオフィスビル街にした場合、オフィス床の供給量は約90万平方メートルで、都心3区で16~20年の5年間に増える総床面積に匹敵すると試算しています。(以下略)

全文→http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-01/2016090114_01_1.html

 

 

築地市場

 

 

森ビルの名前があったので思い出しましたが、2014年2月、中央区議会全員協議会で、森記念財団理事長(当時)伊藤滋氏の講演を聞きました。

「たたかう東京」と題し、森記念財団の世界都市総合ランキング4位の東京を3位以内にしよう、そのための1つとして築地跡地に都市型IR(カジノ)を、などという財界の東京構想の話がありました。

それは、国や都がめざす「世界一企業が活動しやすい都市東京」のビジョンでもあります。

 

講演「たたかう東京」の資料より抜粋

 

 

1998年に当時の石原都知事が、現在地再整備が決まっていた築地市場を、「移転」する計画に変更した背景には、市場「跡地」を、銀座・汐留に隣接した「都心に残された一等地」として、財界・大企業に売り渡すJAPIC構想があると指摘されています。

 

食の安全・安心をないがしろにして、築地市場を移転させ、「跡地」を売却する計画は、延期でなく中止を。