年明け早々、テレビでは「築地での初セリ見納め」という報道ばかりでしたが、豊洲への移転時期があと10カ月後に迫り、矛盾が広がっています。
臨海部開発問題を考える都民連絡会が1月に行った水産仲卸業者の聞き取りでは、業者のみなさんの切実な声が寄せられました。
・11月3~6日の4日間だけの準備で7日オープンというのは大問題
・正月前の11月でなく、少なくとも年明け後の1月に変更して欲しい
・引越に要する費用が大きすぎる
・現在移転を予定している業者でもオープン間近になってから断念する会社が増えることが予想される
・売り場面積が狭い
・豊洲は大重量の大型車は入れない.現在13トン車もあるが、10トン車以上は入れないとされている
・海水ろ過器は30億円かかるが業者負担でつくれと言っている
・将来震災などで土壌汚染による被害が生じた場合の補償を都に約束させるべきだ・・・等々(臨海かわら版1/20号)
問題は、土壌汚染に文字通りフタをして、オリンピックの道路建設にあわせるために引越日を決めてしまったことです。
「解決策は引越の延期、計画の凍結、関係者間の十分な協議」―その通りだと思います。
豊洲新市場工事現場=1/22撮影