26日、臨海部開発問題を考える都民連絡会が企画した、2020年オリンピック・パラリンピックの会場予定地などを視察するバスツアーに参加しました。


①まず、晴海のオリンピック選手村予定地を視察


晴海選手村予定地
現在は全くの更地ですが、ここに22棟の板状の住宅棟と、選手村には必要のない2棟の超高層タワーマンションを建設するとしています。



②工事中の豊洲市場


豊洲市場
来年11月には開場するとしていますが、まだ建物自体も出来上がっていません。写真は水産卸棟の建設現場。



③トライアスロン競技を行なう台場


台場
水質も心配です。



④夢の島公園



夢の島公園
せっかく育った木々を切り倒して、アーチェリー会場を造るという。なるべく樹木を残すために少し位置を広場側に変えるよう交渉しても、東京都は聞く耳をもっていないということです。



⑤地盤沈下中の城南島


城南島
建物は1980年に開設された大井船舶信号所。私が手を載せているところが当時の地盤面。35年間で163cmも地盤が下がり、階段を設置しないと上れなくなってしまいました。



晴海を含む臨海部は、オリンピック会場などの整備でこれから大工事が始まります。建築資材などの高騰で、建築費用は膨らむばかり。

東京都は会場計画を一部見直しましたが、立候補ファイルの1583億円から、再検討後の試算で2576億円へと1038億円もアップしています。


被災地の復興もままならないのに、オリパラで莫大な税金を投入・・・これでは国民全体で喜べる大会にならないと思います。

今回の視察で、環境も壊し、五輪会場のために現在使われているスポーツ施設を減らしてしまうことなど、問題がより実感できました。


なんのための、誰のための五輪なのか―もう一度考え直す必要があると思います。