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「モラハラ夫」と出会うまでの話を書いていますのでしばらくお付き合いください。
私は入社3年目で、すでに25歳になっていて結婚したい気持ちが強かったのに、あろうことか4歳年下の21歳S君と付き合い始めましたが、驚くことに超イケメンのS君は女性と付き合うのは…私が初めてでした
社内でもS君を狙っている女の子は沢山いました
学生時代からきっとモテモテだったと思います事実S君もそう言っていました。
ではなぜ今まで誰とも付き合わなかったのでしょうか。
付き合い始めてすぐS君から聞かれました。
「チョコミントは俺の顔だけが好きなわけでは無いよね?」
と。
そうです。S君は顔が良すぎるために、顔目当てで女の子が寄ってくることが逆にコンプレックスだったそうです
自分に近寄って来る女の子は俺の顔だけが好き
顔しかいいところがない
と、モテればモテるほど異性を遠ざけていたみたいです
私も「見た目」しか自分には魅力が無いのでは…と悩んでいましたが、S君の顔面偏差値とは比べ物になりません
元々真面目なS君にとっては、それは決して
ラッキー
色々な子とあそんじゃえー
とはならなくて、むしろ人間不信になっていたみたいです
その中でなぜ私とは付き合ってくれたのか理由は定かではありませんが、S君とは順調に付き合いが続きました。
超イケメンのS君と行動を共にすることは誇りでした皆がS君を見ます。
そして親が公務員で本当に真面目なS君。「正直さん」の様みたいに私が心配する異性問題は皆無でした。
まあ当然ですよね、今迄なかなか人を信用できなくて誰とも付き合ったことが無いんですから…。
しかし…贅沢…かもしれませんが…S君と2人で一緒にいても会話が全く盛り上がりません
付き合う前、常に集団で行動を共にしていて、2人きりで会った事が無かったと言うのもありますが、真面目過ぎてそして私に輪をかけてケチなS君
もちろん4歳年下で就職したばかり、というのもありますがランチなどの外食にも気を遣ってしまうし、趣味らしい趣味もなく…今思い出しても週末の楽しい思い出があまり思い出せません
そしてものすごく気になったことが1つありました。
S君は物凄い「クチャラー」だったんです
食事をするとき「くちゃくちゃ」音を立てて食べるんです
そのあまりにかっこいいビジュアルで、下品な(すみません)な食べ方は余りにも不釣り合いでしたが、私はそういうことをやんわり上手く言えないので、一緒に食事をするたびにストレスを感じ、不満が蓄積していきました
そんな時ダメ押しとなる出来事がありました。
ある週末ドライブしていた時です
交差点を右折していたら、正面から信号無視の車がS君の車に突っ込んできました
右折をしていたので助手席側のドアにぶつかりました。
私は助手席に乗っていたので、助手席側の窓が割れてガラスを頭からかぶりました
幸い酷い衝突事故ではなかったのでけがはありませんでした。
しかしサイドミラーは取れ、助手席のガラスは全て割れ、ドアもへこんだので恐怖で震えが止まりませんでした
衝突してきた車の運転手がビーサン(ビーチサンダル)を履いているヤンキー風の人で、自分が信号無視でぶつかってきたのに偉そうで…。
真面目で腰が低いS君は動揺していたのもありますが、特に怒るわけでもなくどっちが悪いのかわからに様な感じで連絡先を交換して別れました。
車が動いたので、その場に警察を呼ぶこともなく解散しました。
入社して車を買ってまだ1年ほどのS君にとっては大事件です
もちろん私に
「大丈夫?けがはない?」
と心配してくれましたが、それよりも車の事が気になって仕方ない様に見えました
事故現場からS君の自宅の方が近かったので、一旦S君の家に戻ることになりました。
自宅に着いたS君はすぐに車の修理をしたかったみたいだったので、私を家まで送ってはくれませんでした
私はガラスを浴びたまま、そこからバスを乗り継いで家に帰りました
家に帰り、シャワーをしたら髪の間から割れたガラスがボロボロ出てきて、それを見て恐怖で1人で泣きました
続く
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