発展、ハッテンというのはゲイ用語ではなかった。意外に思う人もいるだろう。
もともとは異性愛者たちが使っており、女と酒に溺れることをいう。1919年に使われている。
下記の『日本国語大辞典』にあるとおり。
はっ‐てん【発展】
〘名〙
②異性関係や酒などに耽って遊び歩くこと。〔現代新語辞典(1919)〕
*金色青春譜(1936)〈獅子文六〉ガッチリ
「御卒業の時ですが、あの時はだいぶ御発展ごハッテンで」
ゲイがその意味をさらに発展させたのだろう。それはいつのことなのか。
これは、国語学者の仕事になる。
ゲイ雑誌「薔薇族」、「アドン」などの文通欄などを、しらみつぶしに調べる大作業となるだろう。
そんなことを好き好んでやる人はいなさそうだ。
体力、気力が必要で、40代以下、ゲイ用語に情熱がある人でないと無理だ。
いまでは、台湾でも「發展場」fāzhǎnchǎng ファージャンチャン、と言っている。
ところが、日本のヴィデオボックスのようなもの(今でもあるのだろうか?)ではなく、サウナらしい。
英語では、cruising spots / areas らしいが、日本では、hattenba という、などと書かれており、いずれ、Oxford English Dictionary に日本語からの借用語として記載されるかもしれない。