大昔、ゲイだとバレていた、ないし、みんな密かに知っていた教授がいて、柔道部の部長をやっていた。
ガタイのいい男子が好みだったのだろう。でなければ引き受けないはず。
部長というのは、私も文化系の部でやったことがあるが、署名捺印が主な仕事である。
不敬ながら、天皇陛下と同じ、といいたいが、陛下のお仕事は真夜中の神事である。ほとんどの国民はそれを知らない。
真夏、真冬、空調のない中、板張りの床に正座なさることもある。しかも真夜中だ。体力、気力が要る。
話が逸れた。教室の貸し出し、合宿、他校との交流、練習試合、公式行事、すべて部長の許可が必要になる。
それはともかく、この教授が、ある1人の男子に、一緒に旅行へ行こうと誘ったという。
それで、ゲイであることは周知のことなので、男子が親に話すと、「家族会議」になったと。
何を話し合ったのだろうか。
部長に楯突くのはまずい、でも、掘られる、ないし、掘らされるのはイヤだ、的な。
結局はお断りしたらしい。
今は、旅行どころか、1人だけで食事に誘ったら、たぶんアウトだ(学生が口外した場合)。
昔は実にゆるかった。
しかし、男性教員が男子を誘うならまだ許される気がする。
最近は女性教員がイケメン男子にセクハラをはたらく例が増えている、ないし、昔からあったが、外に出るようになっている(気がする)。
『薔薇族』の伊藤文學の持論だが青少年好きのホモは必ず青少年の近くで働いている、と。
そういえば、ホモという語もタブーになっている。良いことである。
昔は、学校で、あいつホモじゃない? なんて聞くと、いちいちドキッとしたものだ。
今の男子たちはなんといっているのだろうか。
あいつ、ゲイじゃね? だろうか。
手を口の反対側において、あっちの方、なんていう言い方もあった。こういう揶揄も今ではNGだろう。


