たいていの教員は20代を超えている。
旧教養部なので、気が引けてしまい、始めるのが遅かった。
すべて面接して私が(時に学生とともに)選んできた。
人を見る目のなさには我ながら驚く。
また、学習能力もない。
どうしても外見や、調子の良い口調に騙されてしまうのである。
イケメンは地雷だと経験上わかってはいるのだが、つい入室させてしまう。
そして、とんでもないクズであることが判明し、むしろ、そのイケメンぶりが鼻につき始める。
そんなことを10年繰り返してきた。
ローマの名言
corruptio optimi pessima
「最高のものが腐ると最悪になる」
を絵に描いたようだ。
また、口がうまい男子(下ネタではない)にも、入室後、苛立たせられることが多い。
先日、落穂拾いの3次面接(2回も面接に落ちた連中が受ける)があった。
よし、今回こそ、不細工な男子(女子はいない)を入室させようとも思う。
とは言うものの、不細工なら性格もよく協力的とは限らないのである。
不細工な上に態度が悪かったりすると、非協力的なイケメンと違い、取り柄がゼロだ。
目の楽しみにさえならないのだから。
定年前年にも、まだこんなことで頭を悩ませているとすれば、まことに悲喜劇も甚だしい。
TOEIC/ TOEFL やGPA は参考程度、実はどうでもよく、結局は性格の良さだ。
社会でも同じことだろう。
しかし、それをたった10数分で見抜くのむずかしい。
一部上場会社のように第6次面接までやれば、たぶん見抜けるだろう。