古い小説 | 研のゲイ術的生活

研のゲイ術的生活

研の平凡なゲイ的生活を(ときおりは赤裸々に)語るブログ。


明治時代の名もない小説家の小説を呼んでいたら、次のような一節があった:



お風呂の王樣で泡風呂につかつてゐたとき、左前方に、左肩が上下に揺れてゐる青年がをり、そのすぐ隣にはなぜか目を瞑つてゐる青年がゐた。なにかに堪へてゐるやうな、少し眉間に皺の寄ったやうにも見える。湯の表面をその小刻みの波がこちらへ傳はつてくるのがなんとも隠微なのであつた。