「テクニック」という語は、「ピクニック」みたいでこっけいな語感がある。
詰まる音はこっけいな感じが出るのだ:cock, jock, あっぱれ、かっぽれ。
しかし、technic が名詞なのは変である。
高校で習ったように、ギリシャ語としては、τέχνη (tékhnē) で、「ック」のような促音はない。
technic は元来が形容詞で、英語としては、1612年が初出である。
ラテン語 technicus から借りて来たのだが、そのラテン語も、ギリシャ語τεχνικός の借用である。
名詞は1764年に出てくるが、「専門性」という意味で、今は使われない。
今使われる「テクニック」はようやく1905年からだが、綴り字は、technique が多い。
人生相談の本で、美輪明宏先生が、不細工ならセックスのテクニックがないと、とよく書いている。
それはともかく、『ホモ テクニック』という奇書がある。
小難しい、歴史的、文化的ことがいろいろ書いてある。タイトルに期待して読むとがっかりする。
著者は仏教の本まで出している作家である。昭和44年初版だから、1969年。
第二書房という「薔薇族」を出していたところから出ている。編集者、伊藤文學氏の功績に入るだろう。
