まさかの女子トイレ盗撮で捕まった先輩がいたのだが、申し開きの機会もなく、光速で大学を解雇された。
たぶん40歳代だったと思うが、非常勤で私もその大学に行っていた。女性学長が書いた詫び状のような印刷物が配布され、複雑な気分であった。
どうやって生活していくのか、というのが我々の関心事だったが、彼の大学院時代の指導教授が、義援金(?)を彼のために集め始めたのには驚いた。
その後、会社勤めを始めたらしく、イギリスにも行ったりして、結構裕福そうに見える。敗者復活に成功したのかとやや安堵した。レアケースだろう。
妻が見放さなかったらしいのも美談である。関係ないが、その妻はどこかの大学を出て、英文研究室でお茶を出したりする係りになって、彼と知り合っていた。
玉の輿を狙ったはずが、とんでもないスカを引いてしまったと思ったのではないか。しかし、見放さなかったのだから、スカとは思っていなかったのだろう。
夫婦のことはほんとうに当人以外には計り知れない。
2人しか知らないことがヒマラヤ山脈ほどもあるのだ。外から見ているわれわれは石ころぐらいの情報しか知らない。
だから、他人に夫婦のことを相談しても、見当はずれのことを言われてしまうものだ。