「さそり座の女」という曲の歌詞は、斉藤律子という横浜のホテルの社長婦人が書いたものらしいが、「いいえ私は」と、何の脈絡もなく、いいえ、で始まってしまうのがすごい。
それにしても、かつての歌手は一曲だけ売れれば、一発屋と言われるのに耐えれば、一生、日本中を回って食えたわけだからこれもすごいことだ。
一方、もちろん、その一曲が売れず、カラオケ教室の講師で終わる人が何万人もいるのだから、なかなか人生の残酷さを思わせる。
ピアニストはもっと厳しいかもしれないが、売れない役者と違って、ピアノ講師なら、ピアノを使って食えてしまうところが甘い、というか、逃げ道がある。