ケーブルについて駅の改札口へ近づくと、ふと、自分の身体から、無数のケーブルが世界中へと広がっているイメージが湧いた。Suicaとか、PayPalとか、支払いの多くは、一つの銀行口座へとつながっている。世界中がわたしのこの口座を狙ってくるのだ。オランダの古書店からだろうと、台湾の書店だろうと、ウィーンの陶器店だろうと、私と見えないケーブルで繋がっていて、デジタルな金を吸い取っていると言える。しかし、インターネットの通り道は、衛星ではなく、原始的な、太い海底ケーブルなんだそうだ。