しかし、こんな絵に描いたような幸福な人はごく稀である。
わたしの知る限りいろんな人がいる:
子どもが大学に行かず、40歳になっても売れないバンドをやっている。
娘が無責任な外国人の恋人に逃げられ、シングルマザーになってしまった。
妻に死なれ、家も売り払って田舎へ戻る。
退職後、鬱になる、など、不幸な人の方が多いのは、なんとも言えない気分になる。
とはいうものの、これは私からの視線で、主観的には幸福であるのかもしれない。
最初に述べた教授にしても、孫の下手なヴァイオリンは聴けるが、数年前に妻を失っている(ところがあまり悲しそうではない)。