二丁目にて、2003年ごろ | 研のゲイ術的生活

研のゲイ術的生活

研の平凡なゲイ的生活を(ときおりは赤裸々に)語るブログ。

二丁目の、今はなくなった、たしか、Zip というショットバー。


酒が飲めないので、いうもコーヒーを飲んでいた(今はコーヒーも飲めなくなってしまった)。


夕方、奥のカウンターに一人で座っていることが多かった。目的はなく、ただ、ゲイという存在が存在することを確認するためだった。


ある夜、若い頃はそこそこモテたと思われる中年男が、酔っているのかどうかわからないが、姿勢良く止まり木に座り、


フリだけでいいのよー


と大声でいっていて、怖かった。まだ、8時とかではなかったか。


一瞬で、もはやモテなくなった今を呪い、自暴自棄になっているのだと察したが、私の視線を背中に感じたのか、居住まいを一層正した感じがした(茶道でもやっているのだろう)。


気持ち悪くなって、別に気なんかありませんよ、と見るのをやめた。


しかし、フリだけでいい、という断末魔の声は時々私の心に響いてきて、恐ろしいものがある。