ゲイバーについて | 研のゲイ術的生活

研のゲイ術的生活

研の平凡なゲイ的生活を(ときおりは赤裸々に)語るブログ。

『エコノミスト』誌、12/24号、pp.99-100を以下に要約する:

ゲイバーの閉店がニューヨークでもロンドンでも続いている。

最初のゲイバーは18世紀ロンドンの "molly houses" だった(ここでは性行為も行われた)。ベルリンでは1920年代、パリでは、モンマルトルが中心だった。

アメリカでは、カストロストリート、グリニッジヴィレッジに、ゲイが集まり、書店、教会、ゲイ向けの新聞もあった。ゲイバーは、「水平のアイデンティティ」を確認する安住の場所として機能した(垂直のアイデンティティは親子関係)。

パリでは1967年、412人のゲイが逮捕されるなど、ガサ入れが続き、ゲイバーは、抵抗の拠点ともなった。

有名なのは1969年のストーンウォール・インの事件で、これが今の同性婚の流れをつけたのである。

ところが、今、ゲイバーの敵はガサ入れではなく、テナント料である。

また、Grindr のようなアプリの影響も大きい。全世界で200万人のゲイが使っている。

しかし、ゲイバーの衰退の最大の理由は、先進国では、ゲイが社会で受け入れられるようになったことである。

若者はわざわざゲイバーに「集まる」必要がなくなった。普通のバーで良いのだ。しかし、同性愛が違法である途上国では、ゲイバーは貴重な存在である。先進国の40年前と同じ状況にあるのだ。

先進国の若者は、もう、ドキドキしながらゲイバーに入る気持ちは味わえないだろう。しかし、そのぶん、孤独感も少ないはずである。


ということなのだが、日本のゲイバーは減っているのだろうか?  渋谷をずっと見てきたが、移転したところはあっても、減っていない気がする。

赤アプリはあっても、特に出会いを求めるのではなく、ただ、ゲイのいる場所に居たいという気持ちはあるのではないか。ゲイバーの需要はなくならないと思う。

よく言われるのは、カップル成立とともにバーなどに行かなくなるというのがある。

そういう面もたしかにあるが、数年すると、また、行くのではないか。『エコノミスト』誌のいう、横のつながりもなくては生きるのが辛いからだ。