小学生ランドセルを背負った子が黒い服の両親と歩いて行く。入学式だろう。あまりに昔過ぎて記憶にないが、幼稚園の、気軽でせまいサークルから、ものすごく大きなコミュニティーに入る恐怖感はあった(6年生とか、年齢差がありすぎだと思う)。背の高い子とか、ハンサムな子とか、すでにどうしようもない格差があることも理解してゆく。快適な家から、世間へ出る大人の階段の一歩だった。本当の世間は社会人からであるにしても。