1990年6月、東京日仏学院、ギリシャ語のクラス。
某社副社長令夫人:
あの方たち結婚前なのに同棲していらっしゃるみたいなの。
梅原龍三郎令嬢(80代):
まあ、はしたない!
というわけで、語学学校にはすごい人たちが来るものだ。
しかも、同棲するのははしたない、というほんものの上流階級の価値観に触れることもできる。
ジムとかバーにも偉い人は来るのかもしれないが、わたしは会ったことがない。
ほんとうの会員制ゲイバーがあったとか。
伝統芸能の家元、取締役などの会員リストは厳重に管理されていたという。
2丁目なんかにはない。高級住宅地の億ションの中にひっそりとあるのだ。
それはともかく、語学学校には、社長、副社長、オペラ歌手、アーティスト、ヴァイオリン奏者、教授、日銀社員、芸能人など、普段会えないような人が来て、机を並べることになる。
地位や権力や名声にかかわらず、平等になってしまうのだ。
どんな権力者でも、富裕層でも、ABCから暗記しなくてはならない。
ただ、政治家は見たことがない。
外国語なんかやらないのだろう。彼らには有能な通訳がいる。



