「クロユリ団地」☆☆ | まろんさんと私。

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徒然にっき。

「クロユリ団地」観てきました。



じょんのブログ-クロユリ



そう、あの前田のあっちゃんのやつです。


中田秀夫監督っていうことで、かなり期待してたんですが、


ストーリーだの演技力だのは置いておいて、


・・・・・・怖くなかった。


これはホラー作品としては致命的ではなかろうか。


では、まずは超適当なあらすじから。


(一番最後に完全ネタバレあります)



<あらすじ>


クロユリ団地に引越してきた、

お父さん、お母さん、明日香(あっちゃん)、弟の4人家族。

さあ、新居でわきあいあい、と思いきや、

隣の部屋から、何かを引っかいている様な変な音が聞こえ始める。


自分にしか聞こえない、お隣からの奇妙な音。

公園にあらわれる、不思議な少年。

クロユリ団地にまつわる、怖~いうわさ。


その全てがつながったとき、明日香に降りかかる悲劇とは?!




※ここから下は、個人的レビューです。


ネタバレ含れますので、


ちゃんと自分で最後まで見たい方は見ないでくださいね!




まず第一に思ったのは、冒頭でも書きましたが、「あんま怖くない」ってこと。


映画の前半は、携帯の明かりで暗闇を照らしながら進む、なんていう、


おどろおどろしい雰囲気の演出があったり、


予告でもおなじみの、ビジュアル系のおじいさんが居て良かったんですが。



ストーリーの問題なので、しょうがないんでしょうけども、


途中からあっちゃんが悟りを開いたみたいになっちゃうんです。


最後までキャーキャー喚いて、逃げ惑って、戦って、ってなってれば、


まだこっちも一緒になってハラハラ、ドキドキが楽しめると思うんだけど。


急に、全てをあきらめたっていうか、いいから私のことはほっといて・・・


みたいな、完全に病んだ子になっちゃうので。


(そして病み顔が色んな意味でヤバイ)


そうなると、メインキャラなのに感情移入ができないんですよね。



まあ、その代わりに結構酷い目にあってくれるのが、相棒の成宮君です。


お隣の死んだおじいさんの遺品整理業者っていう役。


顔はもちろん成宮君なので、かっこいいんですが、


頼りになるんだかならないんだか、よくわからんキャラでした。



映画の最後の方で、全ての災いの元である少年が、


色んな手を使って部屋に入ろうとしてくるシーンがあるんですが、


ドアを開けようとしてしまうあっちゃんに対し、


「ばかやろこんにゃろめ~!!」


とか何とか散々怒っていたのに、


自分に関係する人の声色を使われたら、結構あっけなくドアを開けちゃうという・・・。


「ちょっと、ちょっとちょっと!!パー


となってしまったのは、きっと私だけではないでしょう。



他にも、除霊しようとする祈祷師さんが、


数人(全員おばさん)でドンドコ変な踊り踊ってて、


(後ろの数人はエキストラなんだろうか・・・・)とか、


映画に関係ないこと考えてしまい、集中できませんでした。



でも、あっちゃんの演技は良かったですよ。


かなりアイドル捨てた表情してました!!


でも怖いときは叫ばず、過呼吸になるタイプのようです。



ストーリーも、からくり仕掛けのようになってて、


普通にドラマとしてみるには面白いんじゃないかと思います。



でも、ホラー映画としては、☆の数は低いかな。


だって・・・怖くないホラーなんて、ホラーじゃないもの・・・


ホラー映画スキーとしては、柳憂怜さんが出てたのは、うれしかったけど!!


ではでは、最後に、とにかくこの映画の結末が知りたい方のために、


完全ネタバレで終わります。



明日香は幼い頃に、家族全員を亡くす大事故に遭っていた。

怪我を負いながらも、自分だけ助かった過去。

しかし、その悲しい記憶をショックにより忘れてしまった明日香は、

成長した今でも、未だ家族と暮らしていると思い込み、

家族の幻想を見ながら一人、生活していた。


そんな時、時折妙な騒音を出していた、

引越し先の隣の部屋の老人が、数日前に孤独死していたことが判明。

死んだ後も霊となって、第一発見者である明日香につきまとう。


老人の霊は、自分に対して怒っている。

介護の勉強をしているくせに、隣の部屋の様子が変だと気付いていたくせに、

おじいさんを助けられなかった。

自分の無力さに悲しみ、落ち込む明日香。

そしてその出来事をきっかけに、自分の家族はもう居らず、

本当はずっと一人ぼっちだったことにも気付いてしまい、更に精神的に病んでいく。

そんな明日香の心を癒してくれたのは、団地の公園に居た少年、ミノル。

彼に、死んだ自分の弟の姿を重ね合わせた明日香は、

少年を部屋に招きいれ、一緒に遊び、ずっと一緒にいる約束をする・・・

・・・しかし、老人の霊が再び現れ、また明日香を追い詰める。


そんなに自分のしたことが許せないのか。

苦しむ明日香だったが、

老人の目的は、明日香を苦しめることではなかった。

昔、団地での不慮の事故により、焼却炉で焼け死んだ少年、ミノル。

その怨念が、団地の人々、そして老人を死に追いやった正体だということを、

老人はただただ明日香に伝えようとしていたのだ。

少年の怨念により、徐々に衰弱していく明日香を、

遺品整理業者の忍、祈祷師が何とか救おうとするものの、

人の弱い心につけこむような幻術をつかうミノルの前に、敗れてしまう。

怒ったミノルの手により、除霊中だった祈祷師は突然倒れ、

忍は少年と同じように焼却炉で生きたまま焼かれ、

残る明日香も少年の霊に取り付かれ、廃人となったまま、

クロユリ団地を去るのだった・・・


<終>