100KB[キロババア]を追いかけろ
猟奇的事件により家族を失ったカオル。
彼女はたまたま夜の散歩に出ていた為に難を逃れたが、ちょうど家から出てくる犯人と鉢合った。
それ以来、彼女の中でこの日の光景がたびたびフラッシュバックするようになる。
以前に読んだデビュー作「夜は一緒に散歩しよ 」もそうでしたが、物語の世界観がものすごく好きです。
デビュー作は「幽」の募集だった為、少し幽霊っぽい雰囲気があったのですが、今回はどちらかというと若者向けのエンターテイメント色が出た作品に感じます。
都市伝説である100キロばばあを物語と巧く絡めて、登場人物たちは文字通り疾走していきます。
足で走って、バイクで走って、車で走って。とにかくスピード感があります。
最初は結局ホラー的なオチで纏めてしまうのかな、と思いましたが、ちゃんと納得できたオチでした。納得、とは言っても犯人の動機には疑問が多々ありますが・・・猟奇的な気持ちは分からん。
ちなみに皆さんは100キロババアをご存知なのでしょうか。
私の住む地域でこの都市伝説は聞いたことがありません。過去に読んだ本の中で100キロババアを扱った作品があったので私は知ってたのですが、こんな都市伝説もあるんだなぁ、と。
深夜、道路を車で走っていると老婆が100キロ以上もの速度で走ってくるんだそうな。これに追い抜かれると車は事故を起すか、運が悪けりゃ死んでしまう、というようなものです。場所によって似たもので「ターボばあちゃん」とか「ジャンピングばばあ」なんてのもあるらしいですが、何にせよそんなスピードでババアが走ってたら怖いでしょうよ。
★過去に読んだ【黒 史郎】作品感想★