邪な囁き (角川ホラー文庫)


誰の心にもきっと悪な部分は潜んでいると思う。

そして邪悪な<アイツ>も程度の差はあれ住んでいる。

魔がさす、という単語があるようにきっと善良な人でも熱に浮かされたようにとんでもない悪いことをしてしまう瞬間がある。

この物語に登場する男に潜んでいる<アイツ>は特にタチが悪い部類。

歯止めが利かない。

一度考えついてしまえば、やってはいけないという正しい部分を簡単にやっつけてしまうのだから。

そしてやりおえた後に訪れるのは罪悪感と、達成感という喜び。

そんな男の行き着く先……最後は少し切ない気持ちでした。


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