仕事から帰宅すると、珍しくマロがお漏らしをしていた。まあ、こんなこともあるか…カーペットの上でしていたので、拭き掃除をして、やっと綺麗になった頃
あれ?そういえばさっきから動かないかも。ずっとここにいる…お漏らししちゃって反省してるのかな?
娘たちが来た。
娘に、マロがお漏らししちゃって、反省してるのかしょんぼりしてるの…
そう言うと、娘は、マロ!どうしたの?お漏らししたって大丈夫だよー。そんなにはしょんぼりしないで!と。
それでもマロはそこから動こうとしなかった。
今度は食べ物作戦
大好きなバナナをチラつかせたり、おでん君がエサを用意したり、
それなのに食いついて来ない。
おかしいな?
動かないし、食べないし、そういえばお水さえも飲んでないかも…
あれ?これってヤバイかも。
意識はあるけど
苦しそうではない。
取り敢えずバスタオルを担架がわりにして、布団に寝かせた。
よおく見ると、前足が震えているようだ。
寒いのかな?
顔だけ出してタオルをかけた。
だんだん心配になって来た。
でももう夜中だし、明日の朝には元気になっているかな?
手に水をつけて口元に持って行ったらペロペロ舐めた。喉乾いてるのかな、何回も繰り返した…
明日の朝には元どおりに戻ってる、そう信じて寝た。
朝になり、ちょっと動いた。
やっとの思いで立ち上がり、水を飲んだ。
昨夜よりはイイ、それでもこれから仕事だし、娘に来てもらい様子を見守った。
朝、昨日食べなかったバナナは食べた。少し安心
何でもイイから食べて欲しかった。
仕事を半日で帰してもらい、家に帰ると
少しずつ回復していた。エサも食べたし、散歩も行けた。トイレもした。この調子なら大丈夫だ。
明日は私も休みだし、マロとのんびりしよう。
息子達にもこの一連の事を報告した。
息子は明日、病院に連れていけよ!っといってきた
調子が悪ければ連れてくつもりだ。
10月20日
そんなに調子悪いわけではないけど、何だか元気がない。
やっぱり病院に行こう
何でもなければそれでいい。
娘にも一緒に行ってもらい病院へ
病院は混んでいたので、近くを散歩した。それくらい元気になっていた。
しばらくすると呼ばれた。
今までのことを先生に言うと
先生の顔色が変わった。
ちょっと深刻みたいだ。
今すぐ検査をして詳しく調べたいと。
出来る範囲でやってもらった。
30分後、結果が出て、ビックリするようなことを言われた。
脾臓に大きな腫瘍ができていると。
今すぐ手術しなければ、今日明日の命かもと…
2日前に動かなくなったのは、一部破裂してその時に動けなくなったらしい。おまけに震えは痙攣らしい。そう考えると全て一致した。
手術をしても完治ではないが、今すぐお別れするわけにはいかない。仕方なく、手術を選んだ。
1〜2時間の手術になると説明された。
一旦帰るか、このまま待つか。
即答で待ちます!!と。
手術中に、何かあることもあると言われたし、帰れない、そう思った。
手術は中々終わらなかった。
2時間経ったところで、受付の人に聞きに行った。
癒着がひどくてもう少しかかります…と。
その間に、息子が来た
それからお嫁ちゃんも来た。
手術は3時間かかった。
2キロ程ある大きな腫瘍が摘出された。
見せてもらった
こんな大きなものがお腹の中にあったんだね。
ゴメンね、早く気づいてあげられなくて
取り敢えず、手術は成功しました。
あとは無事に麻酔から覚めてくれれば…
マロは12歳、高齢犬です
麻酔から覚めるまで、お家で待つようにと
家で連絡を待った
下の娘も来た
みんなマロの心配をしてるよ。
お願いだから元気になってほしい…
2時間後、病院から電話が入り、マロが麻酔から覚めたと…
会いに来てくださいと
マロは酸素室の中で目を開けていた。
笑っているようにも見えた。
良かった。本当に良かった。
まだ安心はできないが、少しホッとした。
その夜はみんなでマロの話をした。
ガンバレ!マロ!