マリモ通じて親睦 自然遺産登録目指す |   マリモ博士の研究日記

  マリモ博士の研究日記

      - Research Notes of Dr. MARIMO -
  釧路国際ウェットランドセンターを拠点に、特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」と周辺湖沼の調査研究に取り組んでいます

【釧路新聞,2024年4月2日】

 

3月29日は「マリモの日」。「マリモでくしろを盛りあげ隊」の年次総会が開催されました。

 

 

私は、副会長の杉元先生から早くにお題を頂戴。2023年のNHK連続テレビ小説「らんまん」のモデルになった日本の植物学の父・牧野富太郎について、「同じ時代に生きた牧野富太郎とマリモの発見命名者として知られる川上瀧彌との間に交流はあったのか?」そして「牧野はマリモを知り、関心を持っていたのか?」について調べた結果を「『らんまん』 と マリモ研究、あるいは牧野富太郎と川上瀧彌について」と題して紹介いたしました。

 

実は、川上が阿寒湖でマリモを発見した1897年の夏、彼は雌阿寒岳で新種となる高山植物 メアカンキンバイも採取しており、牧野がその標本に基づいて1902年に新種記載しています。学名には、川上の師であり、また牧野の友人でもあった植物学者・宮部金吾の名前がつけられました。メアカンキンバイは師弟愛と友情の花なのです 照れ