⇧前回の話はここから。
乱れまくった
彼の姿を見て
聞きたいことが
たくさんあった。
なんでシャンプーの
香りがしてるの？
なんで髪がそんなに
乱れてんの？
そのキスマークは
一体何？
こんな時間まで
どこにいた？？
口の先で言葉が
溢れそうになっていた。
頭の中でも
聞きたい言葉で
溢れていた。
けれど彼のいつもの
『もうええやん。別に。
ほっといてくれや。』
と言いながら
凄い勢いで
私に口撃してくるのが
目に見えていて
聞くのが怖かった。
頭の中で
聞きたいことのイメージが
できあがっているのに
一つも彼に質問できない
自分自身にも
嫌気がさした。
その時
彼の携帯電話の
着信音が鳴った。
彼はサッと隠したけど
その怪しさから
女だとすぐわかり
必死に携帯電話を奪い
私が電話に出ました。
彼に怖くて
質問することさえ
できなかった私が
よくこんな行動が
とれたもんだなと
後から考えると驚きます………
必死で奪い電話に出ると
それは男性の声でした……
