⇧前回の話はここから。
彼を怒らせると
もう勝てない。
言い返すこともできない
離れればいいものの
私には別れるという
選択肢が
当時にもありません
でした。
今もですが
一瞬の依存。
情がある。
というものかも
しれません。
私が彼に女のことを
聞かない限りは
とても平和に。
そして仲良く過ごせる
日々が
続いていました。
ある日、
彼の家にお泊りをした時のこと。
一緒に携帯の
写真フォルダを
見返していました。
彼がいつの間にか眠ってしまい
訪れた一人の時間。
見なきゃいいのに
下段の方にあった
鍵マークのついた
フォルダを見つけました。
ロックナンバーは
彼の誕生日…….
すぐに解錠できました。
見なきゃいいのに
この時の私は
何かに取り憑かれたかのように
必死にフォルダに
見入っていました。
そこには
薄暗い部屋で撮影されたと思われる
動画が何件もありました。
その動画には
甲高い声で喘ぐ
女性の姿が映されていました。
絶望の瞬間でした。