⇧前回の話はここから。
駅の明かりが
暗闇を走る
私の方から見えてきて
涙が頬を伝いました。
明かりが見えた
安心感からなのか。
彼に裏切られていたという
ショックからなのか………
この日、
どうやって家に
帰宅したのかは
記憶に残っていません。
電車の中で何を考え
何を考え家に戻ったのか。
ある意味、ここの部分は記憶に残っていなくて
よかったのかもしれません。
記憶として残っていることは
帰宅後も
彼からは連絡はなかったこと。
謝罪が
今と変わらず一切なかったこと。
彼は謝る言葉【ごめんなさい】を
今も知らない。
事情を全く知らない母が
温かいご飯を
作って待ってくれて
いたこと。
約20年経った今も
このことは
鮮明に覚えています。
今も昔もかわらない
信頼している人に
裏切られること。
こんなに
辛いことはない。
そしてシタ側はなぜ
何も罪悪感なく過ごせているのか。
わからない……