最近「深い話」が噛み合わなくなる理由

※最初に一言だけ。
これは考え方を押しつける話ではありません。
「最近ちょっと話が行き違いやすいなぁ」という現象を、
やさしく整理してみた記事です。

正しい・間違いを決める話ではないので、
気楽に読んでください。


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最近よく思うんです。

「深い話」ができるようになった一方で、
なんだか噛み合わない会話も増えたなぁ、と。

スピリチュアル、心理、意識、AI、哲学。
いろんな世界が開いて、
それぞれが自分なりの言葉で語り始めた。

それ自体は、とても自然なことだと思います。
見えたものは、つい説明したくなりますよね。

でも、ここに少しだけ“落とし穴”がある気がしています。


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問題は「深い話」そのものじゃない


今起きている混乱って、
「深い話が危ない」からじゃないと思うんです。

たとえるなら、

深層の話=海の深いところ

私たち=泳ぎ方の違う人たち


みんなそれぞれ、
見えた景色を一生懸命伝えている。

でも、

今どれくらい深い場所の話なのか

これは体験談なのか、たとえ話なのか


そこを共有しないまま話し始めると、
どうしてもズレてしまう。

「怖い話」に聞こえたり、
「宗教っぽい」と受け取られたり、
「分かる人だけの世界」になってしまう。

深い場所が悪いわけじゃなくて、
話すための道具が足りていないだけなんですよね。


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深い話をするときにあると安心な“道具”


私が個人的に
「これがあると楽だな」と感じているものを、
いくつか挙げてみます。


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① どれくらい深い話かを示す(震度)

同じ言葉でも、

日常の雑談

心の構造の話

自分が揺れるような話


深さが違うと、意味も全然変わります。

今どのあたりの話をしているのか、
「今日はちょっと深めです」と言うだけで、
お互いに安心できます。


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② これは何の話かを先に言う

これが一番の安全装置。

これはたとえ話です

これは個人的な体験です

これは考えを整理するためのモデルです


最初に一言あるだけで、
受け取る側はずっと楽になります。


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③ 戻ってこられる感じがあるか

深い話って、
一度入ると戻りにくくなることがあります。

でも、

ちゃんと日常に戻ってこれる

難しくなりすぎない


この「戻り道」があると、
話は安心して聞けます。


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④ 体験と解釈を分けて話す

私はこう感じた

私はこう考えた


この2つを分けて話すだけで、
押しつけになりにくくなります。

「そう感じる人もいるんだな」
で止められる余白が生まれます。


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⑤ 正しさを主張しない

最後にこれ。

便利な考え方は、
必要なときに使えばいい。

合わなければ、
そっと置いておけばいい。

それくらいの距離感が、
いちばん長く付き合えます。


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私が使っているもの


私は今、
「レイヤー認知構造」という考え方を
道具として使っています。

信じるためではなく、
深い話を安全にやり取りするために。

合わなければ、使わなくていい。
ただ、あると少し楽になります。

そんな感じです。


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もし最近、
「話が噛み合わないな」と感じることがあったら、
話の中身よりも
話すための道具を少しだけ意識してみると、
世界がやさしくなるかもしれません。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。