新入社員の正直な悩みは人間関係! | 何でもアル牢屋

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テレビを観ていたら、新入社員の早期退社が流行ってるんだそうだ。退社した子に事情を聴いてみると、思い通りの部署に配属されなかった。自分がやりたい仕事をやらせて貰えなかった。この二つが主な理由らしい。
48歳のオジサンである私から少し説教してあげたいのは、大人と子供の境界線って所。自分を優先するのか、他者を優先するのかって所がポイントで、自己主張が上手くいかなくて苦しんでる時は、相手の立場になって考えてみたらどうか?って事!配属された部署が気に入らないのであれば、何故、会社は自分を、その部署に配属させたのか?どうして好きな事をやらせて貰えないのか?
会社には正社員として迎え入れた責任があるし、新入社員の能力を履歴書と面接で全て把握するのは無理。その人に何が出来るか会社だって判らない訳だ。不満を持って辞めた新入社員だって、その会社を自分の意思で選んだ自己責任がある訳だから、まずは基礎から学ぼうと言う気構えを持つのが筋ってもんじゃないかなと思うんだよね。
それは例えば、テレビ局のアナウンサーだってそうで、「新入社員が報道に入れてくれなきゃ辞めます」と言われても会社は困っちゃう訳で、その人の能力が未知数な内は任せる訳にもいかないと言う事情が出て来る。だから適当に配置と言うのも会社として無責任になる。

新入社員が理解しなければいけないのは、モノには事情があるんだよと言う事と、世の中には自分と違う考えを持つ色んな人が居るんだよと言う事の二点なんだよね。この二点をゆっくりでイイから考えてみると、驚くほど視野が拡がって、こんな考え方があったんだって気付く事が出来る。
視野を広げる考え方って言うのは、自分の嫌いな奴に対しても応用出来る。この人は何故こんな事を言うのか?とか、何故こんな行動に走るのか?とか。理解に苦しむのは自分の持ってる常識が基準になってるからなんだよね。他人には他人の基準がある。世の中を知るって事は他人を知るって事でもある。自分と違う考え方をする人が世の中には一杯居るんだと言う現実を学んでいかなければならない。
今、人生で大成功を収めてる人には共通の特徴があって、成功者ほど<人を知る>と言う事が出来てる人達である事に気付く。自分が想ってる凄い人を頭に浮かべてみると「あ?そうかもしれない」って思うんじゃない?

会社勤めって言うのは意外に奥が深いもので、私が若い頃に、よく大人達から聞かされていたのは「会社は人間関係だよ」と言う一言だった。どんなに優秀でも若いと言うのは当然ながら未熟が当たり前で、短い人生しか生きていない訳だから、知らない事が多いのも当たり前。会社とは人間関係だよと意味深な事を言われても、中々理解しにくい。
昔と今と言う点でハッキリと体感、認識できるのは、SNSの普及で人間関係が希薄になった事。メールやラインと言う文字のやり取りが当たり前の日常になった今、触れ合いや付き合いと言う点で、どうしても人間関係が弱体化してしまう。そこに違和感や危機感を感じるなら、自分自身に縛りを掛けて、文字はなるべく意識的に控えて、敢えて人と会うって事をしないと永遠に解決しない問題だろう。
例えば買い物にしても、店に行って店員さんと触れ合って買うのと、通販でアッサリと買うのとでは達成感が違ってくる。男女の恋愛もメールを使って告白なんて言うのも当り前の様だが、携帯機など無かった私の学生時代からすれば、夢の様なアイテム。あったら使ってただろうなと思う。

文字のやり取りでの困りごとの一つに、相手の表情が判らないと言うのがある。当然ながら、こちらの表情も相手には伝わらない。表情が判らないまま文字の会話が続く。これになれると、社会に出て人間関係が鍛えられない。社会に出てメールのみって訳にはいかないからだ。次第に客商売が嫌になってしまう。新入社員の早期退社にも繋がってしまう。
日本の男女の童貞と処女も激増しているらしい。これも触れ合いが減っているのが原因で、メディアなんかでは「一人遊び出来る環境が増えたから」と言うのだが違うと思う。一人遊びが幾ら増えようが性欲と言う本能は変わらない。少子化問題って言うのも根本は男女関係な訳だから、国は子供を作れと言う以前に恋愛の勧めをした方が効率的だと思う。
早期退職の本当の実態は、人間関係を構築出来ない辛さから来てるんじゃないか?と、個人的には感じるんだけどね。